以下に記述するのは,シムソンの定理の教材化の過程で,私なりに探究した経過です。もちろん,別の展開もありうるでしょうし,既知の内容であることもあるかもしれません。お気づきの点などありましたら,メールをいただければ幸いです。
1999/11/16に,次のような投稿をしました。
飯島です。 附属高校でシムソン線の問題の教材化をするあたりから, 一つの命題を見つけ,実験的には正しそうなのですが,証明まではいたって いません。 これらの内容について,何か知っていらっしゃることがありましたら, 教えていただけると幸いです。 なお,大まかな内容は,次の2つです。 ****************************************** 命題6 ΔABCの外心Oを中心とする円C上に点Pをとり, それぞれの辺(およびその延長)に下ろした 垂線の足をそれぞれ D,E,F とすると,ΔDEFの面積は一定である。 特に,C が外接円に一致する場合には,面積は 0 となる。 また,Cが外接円に含まれるような円のみに限定すると, Pが外心 O と一致する場合は面積が最大になり,ΔABCの1/4となる。 ****************************************** ****************************************** 命題7 ΔABCの外心Oとする。 動点Pをとり,それぞれの辺(およびその延長)に下ろした 垂線の足をそれぞれ D,E,F とすると,ΔDEFの面積は次の式で表される。 ΔDEF = ΔABC * (1 - (PO/AO)^2)/4 特に,P が外接円にある場合には,面積は 0 となる。 また,P の動きを三角形の内部(等[鈍角三角形の場合は修正が必要]) に限定すると,Pが外心 O と一致する場合に面積が最大になり,ΔABCの1/4となる。 ****************************************** なお,これに関する探究記録の詳細は, http://www.auemath.aichi-edu.ac.jp/teacher/iijima/gc/world/simson/11.htm にあります。
すると,これに関連して,いろいろな反応がありました。
詳しい記録は,こちらにありますが,おおまかな流れは次のようになっています。
この議論は私にとって,いろいろな意味で刺激的でした。