愛知教育大学
数学教育講座
飯島:
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[4角中点:発問]
4角中点
「どんなことに気づきますか」
- 最もオープンな発問 -
講座等での素材としての「4角中点」とオープンな発問
私は,この問題を講座等での冒頭で扱うことが多い。もう,何回も使い古した事例だから止めようと思いつつ,
結局,この問題に戻ることが何回もある。
その理由は,
「どんなことに気づきますか」
という発問,これ以上ないほどオープンな発問をすることが十分可能な問題だからだ。
ある程度の時間,いろいろな場合を調べていただく。そして,順番に聞いてみる。
すると,たとえば20人いれば,ほぼ20通りの「見方」が出てくる。
私はもう何回となくこのネタを使ってきたが,ほぼ毎回,新しい「気づき」を耳にすることができる。
「人の感性」というのは面白い
何度そう思ったことだろう。それが,この問題を講座等で扱いつづける理由なのだ。
もちろん,「授業」の場で,この発問が適しているかどうかは分からない。「講座」のような場所で,先生方
を対象とした発問としては有効なのである。
その「有効性」は,
- 「オープンな発問」とその意図を理解しやすい
- 同じ図でも,こんなに解釈の仕方が違うのか,と実感できる
- 一つの図から,複数の発見の道(形状,面積等)がある
- その他,他のいろいろな内容について,自分で体験しながら,
その体験を生徒に再体験させるにはどうしたらいいかというスタンスで,
発問等について検討するための素材となる。