このような思考をするときに,最後の一般化が非常に困難である。
そこで,「基礎に戻ってみる」という発想をもし取ってみると,どういう探究が可能か,それが,ここでの取り組みである。
まず,この図を動かしてみると,当たり前のことですが,分かることとしては,
ということが分かります。特に,垂直の場合には,比例になるというのは,小学校でも扱っていることです。
この直線DE上を点Aが動くとき,面積の変化はどういう関数で表されるでしょう。
結論 : 何らかの一次関数である。
これは,証明しなければならない事実ですが(簡単に証明できますが),
このことだけからも,重要な事実が導かれます。
補題 : 一次関数と一次関数の和は一次関数である
系1 : 平面内に頂点を共有する二つの三角形があり,その共有する頂点をある直線上で移動すると,その面積の和は,一次関数で表される。したがって,移動する直線の方向を決定すると,「単調増加」,「一定」,「単調減少」のいずれかになる。
系2 : 平面内に頂点を共有するn個の三角形があり,その共有する頂点をある直線上で移動すると,その面積の和は,一次関数で表される。したがって,移動する直線の方向を決定すると,「単調増加」,「一定」,「単調減少」のいずれかになる。
系3 : 平面内に頂点を共有するn個の三角形に対して,ある2点における面積の和の値が等しければ,その2点を通る直線上を移動すると,面積の和が一定になる(領域全体の場合もある)
さらにきちんと考察してみたい方は,ぜひなさってみてください。
そして,その記録等を,WWWなどでまとめていただけると幸いです。(もちろん,リンクをはりますよ。)