準備学習 |
講義に集中できるように、必ず授業計画に示された教科書の範囲を読んで講義に臨むこと。講義後は指定された範囲の演習問題に取り組み、理解を深めること。 |
履修上の留意 |
大学での数学学習では、講義時間外の自主的な学習が高校のときよりも一層大切なものとなる。準備学習にとどまらず、講義後は指定された範囲の演習問題に取り組み、理解を深めること。高校の数学に不安がある人は、並行して数学基礎演習1を履修することが望ましい。 |
授業の目的と概要 |
線形代数学は、自然科学や工学はもちろんのこと、情報科学や社会科学といった様々な分野で応用されており、微分積分学とならんで、大学初年の数学の2本の柱として位置づけられる。この講義では、線形代数の基礎となる行列という概念や計算について学習する。また、行列の性質を調べるために、行列式を定義し、行列式の基本的な性質を学ぶとともに、具体的な計算方法について学習する。 |
サブタイトル |
行列と連立1次方程式 |
到達目標 |
行列の四則演算ができ、行列式の計算ができること。連立1次方程式を行列を使って解けること。授業計画の各項目での到達レベルは教科書の該当する章のA問題が解けることとする。 |
授業計画 |
1. 複素数(1)
大学での数学学習の進め方、記号等についての簡単な説明、複素数の四則演算、共役複素数。
2. 複素数(2)
複素平面、絶対値と偏角、極座標。
3. 行列(1)
行列の概念の導入、行列の和とスカラー倍。
4. 行列(2)
行列の積、転置行列。
5. 行列(3)
正方行列、正則行列。
6. 行列式(1)
行列式の定義、サラスの方法。
7. 行列式(2)
行列式の基本性質。
8. 行列式(3)
行列式の展開、計算演習。
9. 行列式(4)
逆行列、クラメルの公式。
10. 連立1次方程式(1)
行列の基本変形。
11. 連立1次方程式(2)
行列の階数。
12. 連立1次方程式(3)
連立1次方程式の解法。
13. 連立1次方程式(4)
同次連立1次方程式と応用。
14. 発展学習(1)
演習と課題についての解説。
15. 発展学習(2)
これまでの講義のまとめ及び演習。
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授業形態・方法 |
講義 |
成績評価方法及び評価基準 |
試験を60%、レポート(mMathNote)を40%として評価する。
45点から59点の場合は、再試験を受けることができる。 |
受講生へメッセージ |
講義内容についてわからないところがあれば、必ず質問すること。遅刻や欠席はしないこと。試験前に行われる数学相談室等を利用して疑問点の解決に努めること。 |
テキスト |
1. 理工系の入門線形代数
硲野・原・山辺著
学術図書出版社
2. 理工系の演習線形代数
硲野・山田・山辺著
学術図書出版社
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参考文献 |
1. 必要に応じて紹介する。
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