二年生のみなさん。お帰りなさい。 修学旅行。 予定と大きく変わった日程になりました。 いわば, 「想定外」です。
想定外という言葉は, つい言い訳に使ってしまいがちですが, 私は「想定外」に, 新しい出会いを期待します。
10月だったら出会うことができなかった何かに, 出会えたのではないでしょうか。 あるいは, 沖縄って, こういうところかなという, 自分の想像力をはるかにこえた現実の奥深さ, おもしろさを実感できたのではないでしょうか。
しかし, 想定外が想定外であるためには, 自分の力いっぱいの想定をすることが大切です。 ただ, 受け身でいるだけでは, 想定外ではなく, ただ流されているだけなのです。
第二学年の先生方はおっしゃっていました。 修学旅行の日程が台風で変わるなんて, 今まで経験したことがなかった。 でも, この経験が, どういう情報をどう集め, どういう準備をもとにどういう意思決定をするべきか いろいろな成長のチャンスを与えてくれた。
先生方の, そういう努力のもとで実現できた修学旅行での経験です。 ぜひ, 今後に生かしてください。
一年生のみなさん。 この一年を振り返ってみたとき, 高校生活の中には, どんな想定外がありましたか? それをどれくらい楽しむことができましたか。 この冬休みに, この一年を振り返ってみてください。
三年生のみなさん。 みなさんは, ふりかえるのは3月まで先のばしにして, 受験という現場に向かって, いろいろな想定をしてください。 準備をしてください。 想定外を楽しめるような状態で受験を迎えられるようにしましょう。
それぞれの立場で新しい年を迎えられることを期待して 2学期の式辞のことばといたします。