夏休み,普段と違う経験をすることはできましたか。
私たちも夏休みって,普段できないことにいろいろ取り組むので,かなり忙しいんです。 そして,いろいろなところで刺激を受けて,二学期に向けて充電しました。
私も,たとえば同じ分野の研究者,違う分野の研究者,国内のいろいろな地域の先生,大学の卒業生などいろいろな人に会いました。
10年前の卒業生に会って, 「先生, まだDS持っていますか」って言われて, 10年前に, 彼らと夢中になってDSを使った研究をしていたことを思い出しました。
DSliteが発売され, 「これはいい」って思ったんです。ゲーム機としてでなく, 授業で使う端末の試作機として。 まず, 手書きを認識してくれる。 WiFiが使える。 そして何よりも, DSブラウザというソフトが発売されたので, インターネットにアクセスできる。 ということは, ホームページとして, ソフトや教材を開発できる。 しかも, この大きさ。
まず, 1台買ってみて, 試作し, 「これはいい」と思って, 提案を書類にまとめて大学に申請して, DSを40台ほど買ってもらいました。
学生の彼らと一緒にいろいろな実験をして, いろいろな人に提案し, 触ってもらいました。附属名古屋中学校や, 近くの若園中学校で実験授業もしました。
DSを通して未来の授業の可能性を実感しました。 もちろん, DSにできることには限界があります。たくさんの不満も実感しました。
DSをもっと本格的にしたものとして, 2010年に私たちが出会ったのがiPadで, DSのときに蓄積したいろいろなノウハウを継承し, DSのときに感じた不満の解消にチャレンジしていきました。
10年前の卒業生と会って, そのときのワクワクした気持ちを思い出しました。 もちろん, 今も違う形で, そういうワクワクした気持ちを実現していますけどね。
みなさんが活躍できる力をつけていく上で, もちろん第一には基礎的な力が必要です。 でももう一つ, ワクワクする気持ちを育ててほしいなと思いました。 ワクワクする気持ちがあってこそ, 新しい世界を切り開いていけるからです。
昨日のワールドカップ最終予選でゴールをきめたのは, 若い浅野・井手口でした。 卓球・柔道・レスリング・バトミントン・陸上など この夏は本当にいろいろなスポーツで, 若い力が大きな成果を出しています。
その勢いを借りて, みなさんにとってもみのりある二学期にしていきましょう。
以上で, 二学期の始業式の式辞といたします。