数学教室 飯島康之
ただ,どういう場合でも,簡単に特定できるわけではありません。むしろ,簡単に特定できるような使い方をすることは不可欠です。たとえば,数学教室での私のゼミのページは,
http://www.auemath.aichi-edu.ac.jp/semi/iijima/index.htm
というURLです。どういう工夫をしているか,おわかりになるでしょうか。
また,たとえば,学内の様々な情報に関して,いろいろと議論できるようにするな体制作りが必要です。「規定」だけを作ればおしまいというわけではありません。基本的には,「人」をどう育てるかという問題でもあるのです。
おそらく,上記のようなサービスに関しては,「当該教官がok」と言えば,okということで,常識的な判断をすることができるでしょうが,微妙になってくることもないわけではありません。たとえば,
教職員組合のページをX教官が作った。
「君が代反対」というページをY教官が作った。
「君が代反対のページへのリンク集」というページをZ教官が作った。
などは,どう判断すべきかという問題もあります。
しかしまた,事前に制限を明確化してしまうことが,どの程度生産的なのか,疑問でもあります。基本的に,そのページの設置者は明確です。意図していなくて作る可能性も十分にあります。また,目立つページはすぐに広まります。議論の対象となるでしょう。関連する事柄が登場してきたときに,議論しながら検討していくという方策は,一見無責任にも見えるかもしれませんが,実際にはかなり現実的で,効果的な方策ではないかと,個人的には思います。
同時に,そういう議論がきちんとできるようするために,
ページの設置者がすぐに分かるような管理体制を取る/ページの作り方を遵守する
議論の場としてのメーリングリストやWWWを充実する
等の建設的な方法を確保することの方が,前向きなのではないでしょうか。