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|      課 課長 殿                     96.6.26  |
|                                      |
|                  キャンパス情報ネットワーク運営委員会委員長|
|                              飯島康之    |
|                                      |
|         専門部会への構成員の選出に関するお願い          |
|      −それぞれの課から一人の方の選出をお願いいたします−      |
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  このたび,本委員会では,専門部会を設置することといたしました。そして,ネットワ
ーク利用に関する問い合わせ等を受け付けたり,部会として,様々なネットワーク利用に
関するノウハウの共有を進めるようにしたいと思っております。
  本委員会では,教官側からの選出委員の他に,事務局, 学生部, 附属図書館を代表する
委員として,
  事務局      早瀬  経理課長
  学生部      彦坂 教務課長
  附属図書館  稲垣  図書館事務長
の3名の方がおりますので,母体とする部局からの構成員の推薦を行うようにいたしまし
た。そのため,各委員からの打診があるかと思いますが,下記のような事情を考慮し,で
きるだけそれぞれの課から1名の方々をご推薦いただきますよう,ご協力をお願いいたし
ます。

              1.専門部会で行うこと

  専門部会では,以下のような仕事を,それぞれ関連するメンバーの参加の下で,遂行す
る予定です。 (そのため,以下のすべてについて構成員のすべての方が携わるわけではあ
りません。) 

(1) 概算要求などに必要な書類の作成等
(2) ネットワークを利用した各種業務に対する支援
(3) ネットワークを利用する様々な試みを円滑に進めるための整備

 上記において,(1) は主として関連する教官を中心に進めていくと思います。
  (2) については,それぞれの課での業務上必要とする事柄について,個々に活動するこ
とが多いと思います。
  しかし,(3) に関しては,次節で述べますように,(少なくとも将来的には) 事務のすべ
ての部署にかかわりのあることですので,それぞれの課からの参加をお願いする次第です
。

           2.WWW(World Wide Web) の問題

  前項の(3) に関して,最も具体的なものがインターネットのWWW の問題ですので,そこ
に話を限定して述べたいと思います。
  マスコミで「インターネット」という言葉ででない日はないほど,インターネットとい
うものは,一般的になってきました。企業では,「イントラネット」という言葉で表現さ
れるような,企業内の文書の共有, ノウハウの共有等による業務の情報化が進められつつ
あるようです。 (これらの問題も,いずれ事務局全体の問題となるかもしれませんが,委
員会としては,そこまで関与することを想定しているわけではありません。) 
  現在,このようなインターネットに対する本学の関わりは,主として,「メール」と「
WWW 」の二つがあります。この中で,特に「WWW 」の在り方を考えますと,すべての課の
関わる可能性があります。その事情を簡単に述べることにします。

 (1) WWWとは
  WWW というのは,簡単に言えば,インターネットに接続している世界中のどこのコンピ
ュータからも,サーバーに保管してある様々な文書を読むことができるシステムのことで
す。文書のみでなく,様々なグラフィックスや音声なども盛り込むことができます。紙媒
体や通信媒体に代わる, 大きな可能性を持った存在となってきました。それのみでなく,
現在では,ほとんどの大学・企業, ある程度の割合 (つまりかなりの数) の各学校, 家庭
からもアクセスできる環境となってきました。
  そのため,様々な情報を調べる手段として,WWW は非常に有力な手段となっているわけ
です。本学においても,情報を「読む」ことはどの端末でも可能ですし,実際,多くの教
官, 学生は利用しています。事務官の方でも,身近に端末がある方は,WWW というものを
,体験されていると思います。

 (2)  大学からの情報発信の可能性
  WWW は「読む」ことができるだけではなく,「発信」することができること,そして,
双方向のやりとりができるところに大きな魅力があります。そして,本学のネットワーク
でももちろん,「発信」することが可能です。実際,現在でも,複数のサーバーが稼働し
て,様々な試みが主として研究の活性化の手段として進められています。
 研究の活性化の手段として利用することに関しては,「関心のある教官の管理と責任」
において自主的に行っていただけるような環境整備をすることで,ほぼ十分だということ
ができるでしょう。
  しかし,一方において,「大学当局」としての情報発信に対する要求が高まりつつあり
ます。また,他大学からの情報発信が増えていく中,本学としても,積極的に情報発信を
進めていく必要性があります。

 (3)  これまでの試みと可能性
  現在,すでに暫定的な大学のホームページ(http://www.aichi-edu.ac.jp)が構築され,
試験運用をしています。また事務局側で試験的に関与している例としては,
  ・厚生課      求人のための大学案内
  ・入試課      入学試験案内 (計画中) 
などがあります。また,試験的な大学のホームページや事務局案内 (構想中) などがあり
ますが,これらに関しては,庶務課などとの関わりが不可欠となってくると思います。
 また,今後のWWW による情報発信は,上記の部署のみに限定されるとは限りません。例
えば,シラバスの公開のような可能性があるとすれば,教務課が関わる可能性もあるでし
ょう。あるいは,附属図書館から「利用案内」を出す可能性もあるでしょう。基本的に,
WWW による情報発信というのは,ネットワークを使って「文書を書く」つまり,書類を書
くのと同じような業務です。書類と無関係な部署がないのと同様に,WWW による情報発信
の可能性がまったくない部署はないだろうと思います。この点が,それぞれの課からの参
加をお願いする一つの理由です。

 (4)  「大学」の文書として公開するために不可欠なこと
  さて,研究上での公開や試験的な公開と違って,「大学のサーバー」として公開するた
めには,様々なことが不可欠です。実際,そこで公開されている文書が,大学当局の見解
と異なるようなことがあってはいけません。文書の管理体制等に関しては,事務局の側で
基本的なルールを確立していただければいいと思いますが,現状としては,次のようなこ
とが必要だと思います。
  1.文書に関する責任の明確化
  それぞれの文書をどの部局の誰が書いたのか,そして,それに対する質問等を誰が受け
るのか, 修正・更新等を誰が行うのかなど,その文書に対する責任の明確化を行う必要が
あります。 (書類作成においても,責任は明確化されていると思うので,書類作成とおな
じようなことを,WWW の文書に関しても行うという発想で十分だと思います。) 
  一方,新しくある種の文書を作成した方がいいという要望があった場合に,一体,どの
部局でそれを担当するのが妥当かを検討する必要があると思います。 (要望があるからと
言って,すぐに作成しなければならないというわけではないと思いますが,将来的にせよ
,)このような種類の文書はどこの部署が担当すべきかを協議・検討するためには,一部の
課のみが参加する専門部会では,決めかねます。
  それぞれの課の方からの参加をお願いする一番の理由は,この点にあります。つまり,
一通りすべての課の方が参加している場で協議・検討を行った事項として扱えるようにし
たいということです。
 2.保管場所の明確化
  現在の暫定的なページは,それぞれ暫定的な場所に保管してあります。しかし,今後, 
様々な種類の文書をサーバーに保管するためには,基本的なルールを確立し,文書作成者
が,自分の管理と責任の下で,自由に作成・修正することができることが必要です。
  3.文書作成のための基本的なノウハウ
  WWW の文書と言っても,基本的には,書類作成のためのワープロ使用とそれほど変わる
わけではありませんから,それぞれの事務官の方が,書類を作るのと同じ感覚で,なさっ
ていただくような作業になるはずだと思います。そのための基本的なノウハウを取得し,
また共有することが必要です。


           3.ネットワークに関わる業務の変化
         −特定の部署からすべての部署に関わる問題へ−

 これまでは,ネットワーク関係の業務等は,かなり特殊な利用に限られていましたから
,昨年度までは情報処理センターの業務として行ってきましたし,また委員会も,情報処
理センター運営委員会が担当してきました。
 しかし,ネットワークというものは,驚くほどの速さで実用的なレベルまで到達してし
まいました。それと共に,ネットワークの利用者は,これまでのような,「特別な方々」
のみでなく,事務官・教官・学生など,大学の構成員のほとんどすべての方々に関与する
ところにまで(少なくとも潜在的に)拡大してしまいました。そのため,所轄の委員会も
情報処理センター運営委員会でなく,今年の4月よりキャンパス情報ネットワーク管理委
員会および,キャンパス情報ネットワーク運営委員会(本委員会)が設置されることとな
りました。
 このようなネットワークの浸透は,我々にとって未経験のものであり,事務官・教官い
ずれのの業務や体制とはうまくそぐわない部分が多々あるのも事実です。しかし,上記の
WWW の問題に象徴されるように,もはや,「特定の部署のみ」の問題ではなくなりつつあ
る現実を見据えますと,全学の問題として,また事務局全体の問題として取り組み,検討
する必要のある問題です。
  おそらく,本年度の本専門部会の業務としては,すべての部署からの構成員に共通する
話題はWWW に関すること程度が中心となる話題と思われますが,それに関する議論等を一
つの入口として,今後のネットワーク利用に関する議論を全体の問題として考える場所と
して専門部会を機能させていきたいと思いますので,それぞれの課からの参加を,重ねて
お願いいたします。