WWW利用のためのシステム設計
WebとMail,そしてNewsは,学内の情報化,学外も含めた情報化のための基本的な手段である。
学内での諸規定の問題,ハードウェア的なシステムの問題,その運用の問題ももちろん必要であるが,それ以外に,それらを使って,具体的にどのようなことをしたいのか,そのために,具体的に,どのような人々が,どのような人々に対して,どのようなアクションを行うのか,などを企画したり,実行したり,またそれらを評価したりというような,具体的な運用の面もある。
そのような,運営面に関しては,情報処理センターの仕事というよりは,ネットワーク運営委員会等が関与すべき部分や,事務局,あるいは,教室・附属・学生など,様々な構成員が,主体的に取り組むべきものもある。個々のことは,それぞれの構成員が行うとしても,そのようなものの総体が必要なこと,そして,それら全体を見渡したときのシステム設計等が必要なことを,ここに書いておきたい。
また,短期的には,学内が中心の問題だが,長期的なことを考えると,2000年前後には,ほとんどの学校がネットワーク接続される。つまり,アクセスしたいと思う教師/児童・生徒がいるほとんどの学校から,本学へのアクセスが可能になる状態が,数年後には実現してしまうわけである。
そういう状況の中で,本学は,どのような情報の交流を行うかということの設計が問われることになる。また,ネットワーク関係に関する様々なノウハウを知りたいと思うときに,「試しに愛教大ではどうやっているのだろう」と覗いてみることもありうるかもしれない。そのような,潜在的なユーザーの可能性も,見過ごさずにいくことが必要なのではないだろうか。