5/7(数学教育方法論 I)

お仕事

• イプシロンの目次作成

  3・4人の人にまた,お願いしましょう。
  必要ならば,OCRを使ってください。
  

• MLへの登録(青山)

  MLやAliasの利用の仕方(先週の通り）

  レポートに関しては,
  • 火曜日あたりまでをめどに, iijima-report@auemath.aichi-edu.ac.jp 宛に提出。
  • 飯島が編集・院の授業の組み立て等を考える。
  • 水曜日には,iijima-graduate を使って,まとめたものを配信。
  • 木曜日のこの時間に検討し,次の話題に進める。
  という形にしようと思います。
  

  また,急な休講や時間変更(遅延等)などは,iijima-graduateを通じて行います。
  院の行事等に関しては,math-graduateで漸次行えるようにしていきましょう。
  

Excelについてのケーススタディをする前に

• 私の基本的な立場/視点は,「ユーザー」
  第一に,少なくとも,自分自身のものの考え方は,「ユーザー」の側であって,開発者の立場ではないということです。あるいは,まずユーザーの立場からのニーズ等があって,それに直接答えるものの一人として,開発者としての自分がいるということです。
  「だからなんだ」と言えれるかもしれませんが,特に情報の院生の方々との議論の中では,そういう面での感じ方というのは,かなり違うような気がしました。
  

  私にとっては,「ソフト」ありきではないし,「開発」あるいは,「受注」ありきではありません。まずあるのは,「数学の問題を解く」という現実場面あるいは,「数学の授業をする」という場面です。そして,そこには,多くの場合,何らかの問題があります。そして,それを改善する手段の一つの可能性として,コンピュータがあり,またソフトウェアがあるわけです。すると,基本的な視点としては,
  

  • 自分が抱えている問題をどう解消してくれるのか
  • 似たような「問題状況群」を解決するためのノウハウとして使えるようにしたい
  ということです。
  ツールとしてそれが使えるということは,より多くの問題場面の解決を行ってくれるというわけです。
  

• ソフトの仕様とソフトの利用場面の一致/不一致 ソフトは,使われる場面を想定して仕様が決定され,実装されます。
  ですから,ターゲットに応じては,ほとんど「コンピュータのソフト」であることを意識せずに,マニュアルを対して読むこともない使えるソフトもありますし,そういうものを作ることが,開発者として目指すべき一つの方向とも言えるでしょう。
  しかし,最初から,あらゆる場面を想定して作られるわけではありません。また,最初想定している使い方とは異なった使い方をすることもありえます。
  そういう場合に,ユーザーあるいはユーザー集団として,何をどうしたらいいのだろうかということが,今日のテーマです。たとえば, Excel というのは,いわゆる税務計算等を中心としたビジネスソフトであり,教育あるいは数学のための道具として使うことは想定していないソフトだと最初から利用をあきらめる手もあるかもしれません。しかし,「道具」として使えると思ったときから,それは「道具になる」わけで,「禁止」されていることでもないわけです。
  
  • どのような問題場面において,どう使えるのかを明確化する
  • 自分にとって大切なことが表現されない場合,どういう観点が「洩れてしまう可能性があるのか」を明確化する
  • そして,その大切なことを補完するためには,何をしたらいいのかを明確化する
  というようなことが,最低限度のこととして考えられるでしょう。
  

  今日は,このようなことを, Excel を素材にして,具体的に分析してみたいと思います。