iPad用の環境整備
(以下, 未整理中)
*学校でiPadを使うための課題 **学校でiPadを使うための課題 -多くの公立学校では, ネットワーク利用のセキュリティが高すぎて, 既定の使い方以外を行えないところが多い。 -「既定の使い方」を確定し, 「それ以外は基本的に行えない」ようにすること自体には問題はない。(そうでないと無制限にいろいろなことが行われるリスクもある) -問題は, 一定の目的があり, 一定の合意があったとしても, 「既定の使い方以外を実質的にまったく行えない」ようになっているところが多いということ。 -これはiPadに限ったことではないのだが, 「例外」を実施する上で, 一定の手続きを行えば実行可能にしておかないと, 「実験的なこと」は一切行えないことを意味する。 -しかし, たとえば, 「『学校所有の機器』以外は, 一切使えない」ことが少なくない。 -しかも, 『学校所有の機器』は, かなり限定された使い方のみを, かなりの期間使うことを想定されているために, 自発的な工夫を持った利用など全く行えないことが多い。 **教室にサーバを持ち込む ***具体的な機器の設置例 -(1) ネットブック + 無線LANアクセスポイント(USB) -(2) ネットブック + 無線LANアクセスポイント(イーサネット+USB電源) -(3) ネットブック + 無線LANルータ **具体的なサーバ構築例について ***備考 -無線LANルータ -サーバ用PC -サーバ用ソフトや設定 -iPad での無線LAN設定 *本研究室で使っている iPad用セットについて **教室にサーバを持ち込む -iPadを使えるようにする環境を作るには次の方法が考えられます。 ?インターネットに接続可能な環境を作る -■iPadをすべて 3G回線等で外につなぐ -■iPadをWiFi等を経由して, 外につなぐシステムを導入する -■サーバは, インターネット上にあるものを使う -「閉じた無線LAN環境」を作る -■教室内に, 無線LAN環境を作る -■ノートPCをそれに接続し, サーバとして利用する -■外には「出られない」不自由と同時に, 「勝手に外にいかない規制」をする必要はなくなる(?) **具体的な機器の設置例 ***(1) ネットブック + 無線LANアクセスポイント(USB) -機器構成 -epson Endevor Na14S --■http://shop.epson.jp/pc/na14s/spec/ -Planex --■http://www.planex.co.jp/product/wireless/gw-usnano2/ --■USBの超小型なのを差すだけなので, じゃまにならない。 --■Windows7 Starter でも動作した。 --■しかし, 何台くらいがどのくらいの距離で接続可能であり, 授業用として実用的かどうかのテストは行っていない。 --■また, ドライバやソフトウェアルータ機能等をインストールするとき, 最初からPCについている無線LANを無効化しておく必要がある。 -XAMPP (apache + PHP等) -特徴 ***(2) ネットブック + 無線LANアクセスポイント(イーサネット+USB電源) -現在の当方の iPad2 セットA は, これを使っている。 -機器構成 -epson Endevor Na14S -■時期によって, 3万以下で販売していることもある -Planex -■http://www.planex.co.jp/product/router/mzk-rp150n/ -■ルータそのものなので, PCにインストールする必要はない。 -■USBから電源を供給するので, 100V等の外部電源は必要ない。 -■イーサネットと電源用のUSBを接続することで使える。 -■しかし, 何台くらいがどのくらいの距離で接続可能であり, 授業用として実用的かどうかのテストは行っていない。 -XAMPP (apache + PHP等) -特徴 -ルータに関しては, 「差し込む」だけで, 他に変わった設定はいらない。 -ネットブックは動作は緩慢に見えるが, サーバとして使うならば, 支障はない。 ***(3) ネットブック + 無線LANルータ -機器構成 ?epson Endevor Na14S -corega -■http://corega.jp/prod/wlr300nm/ -■世界最小クラスという名前にひかれてえらんでみたが, 小ささでいえば, 上記のルータの方が小さい。まあ, 標準的な機能を持つ無線LANルータの代表として選択してみた。 -XAMPP (apache + PHP等) -特徴 -具体的なサーバ構築例について -xampp を C:\xampp にインストールする。 -すると, C:\xampp\htdocs が, web コンテンツのルートになる。 -たとえば, C:\xampp\htdocs\gchtml5 というフォルダを作成し, 次のファイルの内容をコピーする。 -サーバのIPを調べるためには, サーバのコマンドプロンプトにて, 次を入力するとわかる。 ipconfig -iPadの側で, たとえば,次のurlで, xampp のルートにアクセスする。 http://192.168.1.1 (1.1の部分は, 上記のipconfigでサーバのipを調べる) -次にすれば, gc/html5のフォルダにアクセスする。 http://192.168.1.1/gchtml5 **備考 ***無線LANルータ -最初, 無線LANルータ機能を持つものとして, 次のものをXPや7で使った。 -http://buffalo.jp/products/catalog/network/wli-uc-gn/ -インストールなども含めて問題なく動作したのだが, マニュアル等を見ると, Windows7Starterや64ビット版では動作しないとのこと。上記のネットブックでの動作をあきらめた。 ***サーバ用PC -最初は, Windows7マシンや, 古くなったXPマシンを使って動作確認をした。 -しかし, それでは「どの学校でも手軽に使えるシステム」の例にはならないと思ったし, 古い機器も当時は高価であったので, 「備品」となっていて, 管理上問題があることを感じ, 「通常流通しているもの」の中での組み合わせを考えることにした。 -中古PCを使う手もあるのかもしれないが, バッテリを買い換える必要があるかもしれないことを考えると, バッテリ価格を上乗せするのが現実的のようだ。しかし, 機器が古いとバッテリも売っていない可能性もあるし, ネットブックの3万円や, 最新型でのもっとも標準的なPCが5万円程度であることを考えると, やはりそれも, 「いろいろな学校向け」として紹介するには, ちょっと無理があり, 新しいものを前提にする方がいいと感じた。 -ネットブックも低価格化している。2年前にideapadを買ったときには5万程度だったのに, 今では3万程度になっている。その影響からか, バッテリ性能を落として低価格化しているものも少なくない。今回のepson選択の一つの理由は, バッテリが約6時間程度持つことである。 ***サーバ用ソフトや設定 -最もお手軽な使い方は, XAMPPをデフォルト設定で使う方法のようだ。 -ただし, 毎回パネルを開いて手動で起動する必要がある。 -PC起動時に自動的に起動するような設定ができるといいのだが...。 -apache + PHP の設定も試みてみたのだが, うまくいかなかった。 -Win7 での IIS + PHP も試みてはみたのだが, ..。 -Win7StarterのIIS関係は, Win7 等でのそれとは少しちがうようだ。 **iPad での無線LAN設定 -iPad用に, 上記のルータ類を使うときには, 電波のチャンネルは固定化しておく必要があるようだ。 -無線LANルータが他にあって, wepキー等を設定してあると, ちがうAP経由でつながってしまっていることもありうる。「閉じた」場合には, アクセスしたいところにアクセスできないこともあるので, 要注意。 **本研究室で使っている iPad用セットについて -set A -set B -set C