四角中点 : 指導上のポイント ( 啓林館, 中学校教科書対応コンテンツ)

四角中点 の指導上のポイント


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教科書の元の記述では, 結論(平行四辺形)が書かれています。
この問題は, フリーハンドで書いてもかなりの精度で図をかくことができますから,次のような指導もできます。
(1) 四角形を一つ思い浮かべてノートに書こう。
(2) 4つの辺の中点を結ぼう。
(3) どんな四角形ができたかな。
40人がいれば,40通りの図(実験)があり, その中には長方形もひし形も正方形もあり, すべてに共通して平行四辺形といえます。
作図ツールの図を使うということは, この「40種類の図」の代わりに, 「図を動かしていろいろな場合を観察する」ことができるわけです。
結論(いつも平行四辺形)は,その活動の中で見つけるべきことと言えるのではないでしょうか。


もっとも, 別の使い方もあります。
教科書で「平行四辺形」とあるが, 「いつもなるんだろうか」という疑問から, それを確かめようという使い方です。



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四角形ABCDという言い方をすると, 普通は凸四角形をかきます。
しかし, A,B,C,Dを動かそうということになれば, いわゆるくさび形も, ねじれ四角形(チョウチョ形という人もいる)なども作れます。
ねじれ四角形の場合を「四角形」と見るのか, 別の形と見るのか。



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別の形とみれば,この問題が生まれるということを実感することもできるでしょう。

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