< 作成: 1995-02-28>

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Ge om et ri c  Co ns tr uc to r  マ ニ ュ ア ル    vo l. 10

           ( コ ン ピ ュ ー タ 編 )

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                 目    次
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1.利用形態と利用目的からみたコンピュータとの付き合い方

  1.1 コンピュータは消耗品
 1.2 「パーソナル」コンピュータと「パブリック」コンピュータ
    1.2.1 以前はなぜ幸せだったか。
    1.2.2 ハードディスクの存在
    1.2.3 Windows の登場
    1.2.4 何を意識したらいいのか
    1.2.5 ユーザーあるいはユーザー管理者として注意すべきこと
  1.3 実際に「使える時間」を最大限に優先すること
  1.4 使うソフトの明確化
  1.5 目的とソフトの分析の観点
  1.6 コンピュータの分類(1996 年版)
    1.6.0 そろそろ処分
    1.6.1 何も考えずに買う人のためのマシン (15〜20万程度)
    1.6.2 ノートブック (20〜30万)
    1.6.3 サブノート (20〜30万)
    1.6.4 いぶし銀 (10〜15万)
    1.6.5 パームトップマシン
    1.6.6 その他
       (1) 教室利用専用マシン
       (2) 「F1もどき」
       (3) 中古をDOS マシンとして使う (ただ〜10万程度)
  1.7 98 or DOS/V or  その他
      1.7.1 サポートしてくれる人がいるかどうか,同じ機械が回りにあるかどうか
      1.7.2 日本語入力の達人になりたい
      1.7.3 特殊なソフトを使いたい / DOSアプリを重視したい
      1.7.4 開発をする場合の注意

2.利用/管理形態について

 2.1 「パーソナル」コンピュータ
  2.2 不特定多数のための「ツール」としてのコンピュータ
  2.3 授業用のコンピュータ (スタンドアロン)
  2.4 授業用のコンピュータ (ネットワーク)
 2.5 WWWサーバーの運用
 2.6 OSとの関わり
    (1) DOS マシン
     (2) Windows 3.1 マシン
     (3) Windows95 マシン
    (4) WindowsNT マシン

3.実践編(1)−「私」を中心に−

 3.0 はじめに
  3.1 「私の」コンピュータ利用の目的
   3.1.0 記述する項目
      3.1.1 Geometric Constructor の開発・保守
   3.1.2 Geometric Constructor の稼働・データの管理
   3.1.3 様々な文書の作成
   3.1.4 様々な文書の処理・印刷・保管
   3.1.5 数学的探究の道具としてのプログラミングと「応用数学」の準備
    3.1.6 通信
   3.1.7 WWWサーバー
  3.2 「私にとっての」マシンの分類
   3.2.0 記述する項目
   3.2.1 メインマシン
   3.2.2 教材開発マシン
   3.2.3 データ保管マシン
   3.2.4 通信マシン (受信)
   3.2.5 サーバー
   3.2.6 テストマシン

4.実践編(2)−マシンを中心に−

 4.1   9801RA21
 4.2   FMR50NL/FMR250NL
 4.3   FMR60FD
 4.4   FMV466D
 4.5   FM−TOWNSIIMA
 4.6   MARTYII
  4.7   FMV−TOWNS H
 4.8   Mac

5.実践編(3)−ソフトを中心に−

 5.1   エディタ
  5.2   ワープロ
  5.3   開発言語
  5.4   翻訳
 5.5   WWWブラウザ
 5.6  WWWサーバー
 5.7   WWWデータ作成ツール(HTMLエディタなど)

6.周辺機器

 6.1 「目的」を持った拡張を
 6.2 「拡張」はいいことばかりではない
  6.3 プリンタ
  6.4 メモリ
  6.5 ディスプレィ
  6.6 その他の提示装置   6.7 SCSIと関連機器
  6.8 ハードディスク
  6.9 他の外部記憶装置
  6.10  LAN 関係

7.トラブルシューティング

  7.0 トラブルは必ず起こることを前提に付き合おう
  7.1 ハードウェアの接続
  7.2 ハードウェアの故障
  7.3 ソフトウェアのインストール等
  7.4 ソフトウェアを使っていて
  7.5 その他


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    0.はじめに

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  こういう文書を作ろうと思うようになったのは,1995年以降のことである。以下の内容 を読んで頂ければお分かりになると思うが,大学の教育工学センターや数学教室のコンピ ュータ室の機器の多くがWindows マシンになり,いろいろとトラブルが多くなってきたこ とが一つのきっかけである。 そのような事情は,Windows95 の登場により,解消されるどころか,さらに複雑になり つつあると思う。また,今まで以上に多くの人がコンピュータを利用するようになってき た。「当たり前の家電製品」でなければならないはずなのに,なかなかそこまでは行けな い現実がある。しかも,急激な技術革新と価格の低下がある。新製品は3ケ月サイクル程 度に短縮されている。少し前のモデルというだけで半額以下になってしまう。なにしろ, 486(100M) 程度のCPU で一通りの機能が揃っているものが,10万以下などで投売りされて いる。溜め息が出るのは,私だけではないだろう。 さらに,学校の中での利用を考えてみると,これがまたとんでもない世界だ。行政は「 一人一台の実現」などと言う。しかし,「導入済」と言われる数値の中には,すでに導入 してから10年近くになるようなものまで含まれている。Windows なんてとんでもないとい う機器の方が多いはずだ。導入の時には数千万単位かかっていても,現在の価値はすでに 減価償却でほとんどゼロになってしまっているものも少なくない。しかし,一方では,世 の中はWindows95 一色となり,DOS アプリなど,すでに開発のためのサポートも失われて しまっていたりする。そういう現実とうまく付き合うには,単に流行だけに流されない自 分なりの付き合い方を確立しておく必要がある。  そういうことに関する理解を自分なりにも深めるために,そしてGeometric Constructo r に関連する人々への基礎知識を提供するために,この「コンピュータ編」をまとめるこ とにしたい。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□       1.利用形態と利用目的からみたコンピュータとの付き合い方 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ コンピュータはハードもソフトも日進月歩である。今買ったと思ったのに,次の週には 新しい機種が出て,くやしい思いをするなんていうことは日常茶飯事である。「もっとい いのが出るはずじゃないか」と思って「待って」いて,結局買わないままでいる人も結構 いたりする。「失敗のない買い方」なんていうのはない。しかし,多少なりとも,ガドに なると思われるアドバイスを以下にまとめておこうと思います。  なお,以下の記述は,基本的には,私自身の経験等を元にしています。そういう「個人 的なもの」であることをご理解ください。特に, +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |     Macintosh は使っていないので,以下ではほとんど扱わない      | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ということをご了承ください。  また,以下の記述の「読者」としては,次の方々を想定しています。 (1) 飯島研究室の学生・院生をはじめ,愛知教育大学の関係者 (2) Geometric Constructor を授業で使う教師の方々 (3) Geometric Constructor を使った数学的探究をする方々  (4) 私と同じような文書作成やソフト開発をする方々              1.1 コンピュータは消耗品 まず,価格から考えるとコンピュータは貴重品のように思えますが,「消耗品」であり ,「文房具」だと割り切ることが大切です。「鉛筆」を購入して,飾っておくだけの人は いないでしょう。どんな鉛筆でも「書けます」。でも,鉛筆によって多少書き心地が違っ たりします。それとあんまり大差はないと思って付き合っていく方がいいんじゃないかと 思います。 コンピュータを購入するときに,あまり先のことまで考えない方が妥当です。しかし, 「今」だけを考えるのも問題です。自分の経験から考えると,「5年間」で減価償却。そ こから先も使う可能性もあるけれど,5年後の実質的な商品価値は0と思っていた方がい いでしょう。  また,コンピュータは「汎用性」だからコンピュータなのだが,現実には,特定の目的 を明確化し,「こういうことをさせるための機械」と考える方が妥当だと思う。そういう 割り切り方をすると,長期間使いつづけても,性能が落ちて困るということはないからだ 。また,OSの切替えなどは,現実的には,非常に大きな問題を生むことが多い。そういう 「セット」として「5年くらいは使おうね」ということだ。     1.2 「パーソナル」コンピュータと「パブリック」コンピュータ  最近思うことですが,パソコンというのはパーソナルコンピュータの略ですが,利用形 態から考えると,いつもパーソナルとは限りません。学校などで共同に利用する場合はむ しろパブリックです。そして,この二つの形態によってとてもいろいろなことが変わるの に,コンピュータの設計や利用形態が混在し,いろいろなトラブルの元になってしまって いる状況がいろいろと目についてきました。 1.2.1 以前はなぜ幸せだったか。 そのような問題は,パソコンの初期の頃には起きませんでした。なぜでしょう。それは ,フロッピィに依存した利用だったからです。フロッピィを差し替えることによって,そ のパソコンの中身がすべて変わってしまいます。文字通りフロッピィを抜けば, ただの箱 であり,フロッピィを10枚用意するということは,10種類のコンピュータの使い方を「独 立に」考え,そして使うことができたわけです。フロッピィは「交換」してしまうのだか ら,A という人が使った痕跡は,その人のフロッピィを持ちかえってしまえば残りません 。また,フロッピィセットを持って歩くだけで,考えているシステムをそのまま実現する ことができるわけです。要するに,そのフロッピィをどう構成するかだけに問題が限定さ れるので,以前は幸せだったのです。 1.2.2 ハードディスクの存在 事情が大きく変わったのは,一つの要因は,ハードディスクです。大規模記憶が可能に なり,とてもいいことばかりのように見えますが,フロッピィの持っていた「交換可能性 」が失われました。その結果,パソコンは文字通り「パーソナル」なものとしての利用を 前提とするようになりました。パーソナルな観点からみると,ハードディスクはいいこと づくめです。特に,自分の世界を拡張していた上で,不可欠の存在です。しかし,そのハ ードディスクをパブリックに使うということは,多くの問題を生み出します。最大の問題 は,共有すべき部分とプライベートに使うべき部分を分けることができないという問題で す。従来の大型計算機では,共有するのが当然のことでしたから,ユーザーにはプライオ リティがあって,エンドユーザーが触れない部分がとても多くありました。それは「制限 」であると同時に,それによって,自分のデータが「守られていた」のです。しかし,パ ソコンは,パーソナルであることを前提に設計されていますから,すべてのユーザーが何 でもできるという「平等」がある代わりに,何をされるか分からないという恐怖も生まれ るのです。 1.2.3 Windows の登場 さらにこれに拍車をかけているのがWindows の登場と普及です。Windows アプリのサイ ズの大きさといったらありません。ハードディスクは当然不可欠です。Windows はGUI で すし,いいことの方が多いように一見思います。そして,パーソナルな面では確かにいい ことが多いのですが,これがパブリックな面を考えると,多くの問題を生んでいます。実 際の事例から紹介しましょう。 ・数学教室のコンピュータ室にはいくつものコンピュータがありますが,「使えないコン  ピュータ」がときどき生じます。Windows の設定を勝手に誰かが変えようとして失敗し  ,どうにもならない状態のまま放置してあるからです。 ・そこまで悪化しないとしても,よく壁紙が変わっていたり,アイコン表示の様子がゲー  ムになっていたりします。それはそれで仕方がないのだけれど,最後の状態なんて保存  しておかない方が,共同利用のときにはすっきりしていたりします。 ・気がつけば,誰のものだかわからないデータでハードディスクの中が一杯になっていま  ことがあります。 ・ひどい時には,勝手に雑誌の付録のようなソフトをインストールし,わけの分からない  ドライバが組み込まれていることがあります。 こうなると,たとえが悪いですが,手入れの行き届いていない公園のトイレを見るよう で,最初は金をかけていたんだろうけど,使う気が失せちゃうなあ, と思うわけです。  もちろん,使う側のマナーも問題です。しかし,毎年新しい学生が入ってくるわけで, 「無垢の学生」=「無知の学生」の存在は当然であり,「無知」=「悪党」というわけで はありません。そういう事態が生じるのは当然のことなのです。また,そういういろいろ ないたずらと失敗を繰り返すことによって,やっとコンピュータとの付き合いが一人前に なるという側面もあるので,仕方のない面もあります。  しかし,むしろ恨むべきはWindows の仕様でしょう。「無知」の学生が勝手に変えられ るようになっていること,しかも,それを修正しようと思っても,簡単に「掃除」ができ ないこと。その辺の面倒くささはDOS のときとは比較になりません。まがりなりにも,使 うべきドライバのリストはconfig.sysだけを見ればよかったDOS と違って,Windows では どこを調べたらいいのか,そういうことでさえはっきりしていません。そして,一つのフ ァイルを調べればいいなんていうことはなく,まったくの迷路状態です。  1.2.4 何を意識したらいいのか 思わず,Windows の悪口ばかりになりましたが,これも本当を言えば,必ずしもWindow s が悪いわけではありません。パソコンは「パーソナル」であり,そういう面から見ると ,結構よくできています。そして,一昔前のパソコンとは飛躍的な変化を遂げ,確かに, パーソナルな道具として使うことができるように,やっとなっていたのです。そういう意 味で,やっと,パソコンが市民権を得る状態にまで到達したと言えるでしょう。 問題は,パソコンは「パーソナル」なものなのに,学校等では,パブリックに使うこと が多く,そういう使い方はWindows などには適していないということなのです。多分,い ろいろな対処の仕方があるのでしょうが,少なくとも,共有して使うためには,様々な工 夫が「必要だ」ということです。 1.2.5 ユーザーあるいはユーザー管理者として注意すべきこと それらの中で,共有システムのユーザーあるいは,ユーザーを管理する者として注意す べきことを挙げておこうと思います。 (1) 自分のデータは自分で守る。 面倒くさくても,自分のデータは自分のフロッピィ等に保管し,他者の目に触れないよ うにすることです。 (2) 自分が使えるコンピュータを一つに限定しない。 自分がデータを保存してあるコンピュータを誰かが使っていると,作業をすることがで きません。「このコンピュータでなければだめ」というのは,そのコンピュータを「パー ソナル」なものとして使っていることになります。少なくとも,使うアプリがセットアッ プしてある他のコンピュータがあれば作業が可能なようにしておくことが必要です。 (3) 重たいソフトだけでなく,軽いソフトにも注目する。 Windows の中でも,重たいソフトは本当にいろいろな資源を要求します。それらにはそ れらの良さがありますが,それをすべて使わなければできないような仕事というのは実は 限られています。そして,本当に自分がしたい仕事, しなければならない仕事は,実はも っと軽いソフトでも十分に可能なことが多いのです。そういう意味でも,「軽い」ソフト にも注目し,自分が仕事をできる環境を選ばないことが重要です。 (4) 利用環境によって様々な利用の仕方を可能にしておく。 上記のことは,授業でソフトを使う場合にも通用することです。コンピュータ室の最新 のコンピュータでなければ使えないという使い方もあるでしょう。しかし,コンピュータ 室の最新の機械がいつも使えるとは限りません。隣の部屋の古い機械しか使えない可能性 もあります。あるいは,転勤した学校になるセットが古い機種だったり,メーカーが違っ たりする可能性もあります。そういうときに,これまでの苦労がゼロになってしまうのを ,納得することができるでしょうか。No! でしょう。しかし,新しい機器を自分で揃えた り,転勤を阻止したりすることはできません。それに対処するためには,環境が変化して も,それなりに自分がやりたいことができるようにしておくことです。 大学生のときに,ある物理の先生が言っていました。「計算センターの計算機には本当 にたくさんのユーザーがぶら下がっているから, その機械がどんなに優秀でも,使わせて くれる時間が少ないので, 結局遅いんだよね。それよりは,多少古くて遅くてもいいから ,自分が専有できるコンピュータに計算させ,その間コーヒーでも飲んでいる方が結局速 くなるし,お金もかからないんだ。」当時,私たちのグループは,学園祭用の「迷路」を コンピュータに作らせようと企んでいました。情報処理センターにいけば,学生用のコン ピュータを自由に使うことができたのですが,授業で使うこともあって,いつも混雑して いました。数学科の建物に,東京教育大学時代からの遺品のようなコンピュータがあると いうのを耳にしました。言ってみるとカードパンチャーしか使えないコンピュータで,計 算させてみると情報処理センターのものよりも格段に「遅い」ことが分かりました。しか し,他にユーザーはいません。授業時間にさぼってきて,これを使うことも可能です。そ して,使える言語(FORTRAN) や機器には本質的な差はありません。そこで,この機器を十 分使わせてもらい,迷路作りを堪能しました。きっと,電気代はかなりかかっていたはず ですが,施設の有効利用という意味でもよかったのだろうし,なによりも,自分たちにと っては,遅いコンピュータでも,それを使うのが自分たちだけということが,優秀なコン ピュータに数十人もぶら下がり,使える時間も制限されていたよりもいい結果になったと 思います。  話が少しそれましたが,そういうことは,学校での授業で使う場合も根本的に同じです 。古い機種でもそれなりにできることを見つけること,そういうことは,本当は結構可能 です。実際,数学の計算だったら,80286 以降だったら許せる程度のものがかなりありま す。そういう世界を広げていき,自分が数学をすることが可能なプラットホームを拡充し ていくことが大切なのです。        1.3 実際に「使える時間」を最大限に優先すること 車の場合,週末しか乗らないとしても,それなりの意味があります。しかし,コンピュ ータの場合は,「仕事の道具」であるべきです。そして,コンピュータlifeを充実させる ための投資は,「金」ではありません。どんな高価なコンピュータもただの箱です。VTR の場合は,VTR さえよければ綺麗な映像を再生してくれるけれども,コンピュータは, そ れを使うユーザーの使い方が一番の鍵です。そして,それを育てるための一番の投資は, 「時間」です。「mobil computing 」というのが,IBM のThinkPadのKey concept のよう ですが,時間を確保するためには,コンピュータの場所に「行く」か,自分の場所を「連 れまわす」かのどちらかです。 一般に,デスクトップは低価格で,拡張性が保証されていて,部品もかなり標準的なも のを使っています。しかし,それなりのスペースと,「場所を固定すること」が要求され ます。ノートパソコンは一般に,同じ程度の機能のデスクトップ+10 万と思っていいでし ょう。拡張性もないわけではありませんが,基本的に購入時に「決めておく」という買い 方になります。ノートパソコンを買ったら,とにかく「いつでも持って歩く」ことです。 「たまに携帯する」程度でいいと思う人はノートパソコンを購入する資格はありません。  「使い方」を分類すると,次のようになるでしょう。  A:自宅利用中心 デスクトップを置けるスペースがあればそれもいい。場所がなかったら省スペースとい う意味でノートパソコンを考える手もある。 B:渡り鳥 自宅にも大学にもそれぞれあるパソコンを使う。いろいろな場所で使うけれども,携帯 は考えない。この場合,いろいろな場所にあるコンピュータの環境をなるべく同じにして おくと,データの共有等が便利になる。  C:たまに移動 車での移動が多ければ,デスクトップを運搬することも選択肢にはなる。ノートを選ぶ 場合でも,多少重くても構わないし,画面もモノクロで構わない。普通使うときは,外部 CRT を接続すればいい。また,バッテリーもせいぜい1 時間程度でも大丈夫。停電しても 大丈夫な機能程度に割り切ること。 下手に小さなパソコンを選ぶよりも,デスクトップと同じ程度の機能がある方を重視す る方がいい。特に,FDD 内蔵は不可欠。 D:いつも携帯。移動は車中心。 移動が車中心だったら,特に小さくなくてもいい。FDD は内蔵の方が使いやすい。また ,画面はカラーの方がいい。バッテリは2時間を目安にして,それ以下は避けた方がいい 。大体重さの目安は2kg。大きさの目安はB5〜A4ファイル程度。  E:いつも携帯。移動で歩く時間が結構ある。 「軽くて小さい」ことが重要になってくる。特に長距離電車に乗って仕事をする機会が 多い場合には,バッテリ容量は大きいほどいい。もっとも,いくつも充電しておけばいい のだが,それでも一つ当たり2時間もたないような機種はやめておいた方がいい。  重さの理想としては,1kg程度だろうが,そういうマシンは今のところ,かなり特殊な マシンなので,そういうのを買う人は,目的を本当に明確にしておくといいでしょう。 (ex. ワープロ中心だったらOASYS Pocket 3, DOS/V なら HP の... など)  そうでなければ,1.5 〜2kg あたりが現実的だと思います。大きさはA5〜B5程度。FDD 装備優先だったらB5ファイル程度まで。              1.4 使うソフトの明確化 購入する前に明確にしておくべきことは,「どういう目的で使うのか」ということです 。これさえ明確だったら,10年以上使いこなすことも可能です。そして,10年使えるのな ら,コンピュータはとても安い買い物です。飯島研究室の関係者がコンピュータを使うと きの「目的」の候補を挙げてみましょう。 A ワープロ ワープロとしての利用は蔑まれているような風潮がありますが,僕はやっぱりこの使い 方は一番基本的だと思います。ワープロとしての使い方さえできないようなら,コンピュ ータを使っているとは言えないと思います。実際,ワープロで文書を書くことによって, 多くの事柄が変化します。 B アプリケーションソフトの利用 ワープロもソフトの一種ではありますが,それ以外のソフトとして,どういうものを使 いたいのかを明確化する必要があります。当研究室に関するものでは,Geometric Constr uctor を始めとする教育用ソフトが中心になりますが,それ以外のジャンルのものも検討 しておいてもいいかもしれません。 C プログラミング言語 今まで使ってきた言語としては, Quick BASIC, Microsoft BASICなどのDOS 上のBASIC 言語 Visual BASICなどのWindows 上のBASIC 言語 が中心でしたが,可能性としては,  UBASIC Turbo C/C++ などのDOS 上のC 言語 Visual C/C++, Borland C/C++ などのWindows 上のC 言語 なども検討すべき候補にはなります。  D 通信(電子メール,WWWブラウザ)  これは,1995年以降,急速にその必要性が増してきました。大雑把に言えば,メーラー とNetScapeが使えればいい,というようなことになるのでしょうが,しかし,この要因が 入るかどうかで,Windows の必要性の有無も変わってしまうほどの要因でもあります。 私の研究室で接する場合には,この要因は,大学のコンピュータに任せてしまい,自分 自身のコンピュータでは,通信はやらないという選択肢もありますが,特に,インターネ ット関係の可能性と魅力を考えると,在籍しているうちに,使うためのノウハウを身に付 けてしまう方が得策だと思います。  E 通信(サーバー)  WWWサーバーを持つということは,情報発信,つまり自分達のメディアを持つという ことであり,電子メールとは違った次元の双方向通信の可能性を持つということでもある 。学生であっても,多くの人々との情報交換をできる可能性を持つことである。  実際には,WWWサーバーはいくつも必要な訳ではない。1つだっていい。しかし,そ れをどう運用するのか,等に関しては,他の機器とは違った意味での工夫が必要になって くる。             1.5 目的とソフトの分析の観点 ソフトを明確化してみると,資源としてのコンピュータに必要なものが見えてくるはず です。そのための基本的な観点は,「どの程度重たいソフトを使うのか」です。しかし, この項目は,ハードの能力とのいたちごっこでもある。以下で記述する「具体的なソフト 」に関しては,半年もすれば,「軽い」と感じるような機器がすぐに登場するはずだ。だ から,自分の回りの機器にとって,相対的に「重い/軽い」を検討する必要がある。 以下のソフトは, CPU スピードとハードディスク容量, メモリ等を浪費します。それら を使うのかどうか,またいくつくらい使うのかを検討する必要があります。(1995 年現在 ) ・一太郎 ver.5 〜6 ・マイクロソフト OFFICE (Word,Excelなど) ・Mathematica ・Visual C, Borland C など  ・WWW ブラウザ ・その他, マルチメディア系のソフト 以上に対抗するための「軽い」ソフトとしては, ・一太郎 ver.3 程度まで,FM-OASYS, 機能の少ないワープロソフト   各種のDOS 版のエディタ (FREEのものも含め,いろいろある) ・UBASIC,derive, reduce など ・Quick BASIC, Turbo C など  ・WWW はWindows でないと無理 ・マルチメディア系は無理 などがあります。一般に,「重たい」ソフトは華やかで, いろいろなことができますが, 必ずしも使いやすいとは限りません。そして,慣れている人ほど,自分の仕事にはどうい うソフトが一番合っているのかを知っていて,かなり「軽い」ソフトを自在に操るという 傾向があるように思います。             1.6 コンピュータの分類               (1996 年当初時点にて) さて,上のことを元にすると,コンピュータは次のように分類できます。 1.6.0 そろそろ処分 CPU : 80286 以前のものは (特殊な目的で使うのなら別だが),廃棄処分。買ったときの 値段を考えると,辛いものがあって,私自身の研究室にも,いろいろなものが残っていた りするけれども,冷静に考えると,「スペースを確保する」だけでも,大きなマイナスに なってしまっていることが多い。 それ以外でも,意外にどうしようもないのがプリンタ。Windows のドライバがないもの など,もうどうにもならないことが多い。 1.6.1 何も考えずに買う人のためのマシン (15〜20万程度) Windows を利用。自分の部屋で使うデスクトップ。買うときには,ソフトも含めてすべ て揃っている。 (この影響か,最近では,「コンピュータ。ソフトなければただの箱」と いう言葉は使えないようになり,「コンピュータ。バカが使えばただの箱」という,もっ と悲しい言葉になってしまったという噂がある。) このクラスのパソコンは非常に充実し ,低価格化しているので,具体的な商品は常に変化しているが,価格帯はあまり変わらな いと思う。特定の目的がない場合には,一番無難な選択肢であるけれども,同時に,メー カーの主力商品なので,すぐに新しい機種が発表され,自分の機器が古くなってしまった ような気持ちになってしまう機器かもしれない。 CPU : Pentium(90〜120) メモリ : 8M〜16M         Win95を使うのならば,16M にしておく方がいい。 HD : 500M〜1G  CD-ROM,SoundBlaster などあり。  代表的な商品: 富士通 DeskPower, NEC Value Star, 1.6.2 ノートブック (20〜30万) 省スペースWindows マシン。運べないわけではないというマシン。AC電源で使い,しま えるというマシンと言った方が合っているかも。  重さ: 3kg 程度 大きさ: A4サイズ程度 CPU : 80486/Pentium メモリ : 8M HD : 着脱可能な場合が多い。  PCカード: Type II ×2 音源あり。 1.6.3 サブノート (20〜30万) 携帯可能なWindows マシン。ノートとは違って,「携帯性」を重視し,実際に持って歩 く気になれるマシン。別名モービルマシンとも言う。  重さ: 2kg 以下。 大きさ: A4サイズ〜B5サイズ。( 中にもA5サイズもある) CPU : 80486/Pentium メモリ : 8M HD : 着脱不可能な場合が多い。  PCカード: Type II ×2 音源あり。 1.6.4 いぶし銀 (10〜15万) DOS を中心にした利用での携帯可能なノートパソコン。実用とコスト重視。  このクラスは,開発や研究などをする人にはいいのだが,一般の人にはお勧めでないの で,大量生産には向かない。そのため,機器そのものがとても少なくなりつつある。しか し,ユーザーは,納得して購入し,そして長く使うのが特徴である。 個人的には, 富士通 FMR50NL を愛用していて,それはこのクラスに属するが,この機種は,すでに生産中止となり,後 継機もない。この機種のスペックは, CPU : 80486(25) メモリ : 3M HD : 170M (着脱可能)  ディスプレィ: モノクロ 重さ : 2 kg 大きさ: A4サイズ 電池 : 2 時間 である。物足りない部分もあるが,携帯を考えるとよくまとまっていた。ちなみに,後継 機種のFMR250N は, CPU : 80486(75) メモリ : 3M HD : 170M (着脱可能)  ディスプレィ: モノクロ 重さ : 3 kg 大きさ: A4サイズ 電池 : 1 時間 だ。ポインティングデバイスが付いたこと,3 モードFDD になったこと,CPU の高速化な どのために,重さ, 大きさ, バッテリの稼働時間が悪くなったが,これは,個人的には, 「改悪」でしかなかった。 この種類に属する機器は,必ずしもベストセラーでないものが多い。よく取り上げられ るのは,IBM のThinkPad220 である。販売店の人は,「あんな機械」と言うことが多いが ,そのコンセプトは,分かる人には分かり,そして,長く使っていると言う。 また,Macintosh でも,PowerBook 145Bはいぶし銀路線。その後の190 などもそうでは ないだろうか。 1.6.5 パームトップマシン  代表的なものは, (1) IBM PalmTop 110 (2) HP HP200LX (3) 富士通 OASYS Pocket 3 (3) は元々ワープロだが,それ以外は,ほとんどDOS/V 。 特別な目的がない限り,学生にとっての最初のマシンではないだろう。 1.6.6 その他 (1) 教室利用専用マシン これを使う可能性がある人は十分ありうる。特に,S-VIDEO 出力を持ったスキャンコン バーター内蔵のコンピュータは非常に便利。 (もっとも,最近は,コンピュータのRGB 対 応のTVも増えているので,この出力は不可欠ではなくなりつつあるが) 今のところ,機種 は次のようなものがある。 富士通 MARTY          DOS 専用        386(速度は286 程度) 東芝 Dynabook EZ Vision    Windows もある程度。  486(25) (2) 「F1もどき」  とにかく金に糸目をかけないデスクトップ型。マルチメディア系の開発でもするんなら 意味はあるだろうけど,そうでなかったら,減価償却の方が高すぎると思うよ。倉庫にF1 をしまっておいて眺めて遊ぶ程度のところだね。 (3) 中古をDOS マシンとして使う (ただ〜10万程度) 軽いソフトだけを使う。基本はDOS 。無理をすればWindows という高速道路も走れない ことはないが,あまり考えない。  お金は要らないが,面倒を自分で見てあげることが必要。そういうノウハウを身につけ るための機器と思えばいいんじゃないだろうか。 CPU : 80386(ただだったら。でも,DOS のプログラミング程度と思った方がいい) 80486(DOS で使うだけだったら,これ以上は実質的には変わらない。) メモリ : 640KでもDOS で使うのなら,何とかなる。    1 〜2M(DOS6.2 〜で,HIMEM.SYS, EMM386.EXE を使うのだったらね。) HD : 100M程度には増設する方がいい。        1.7 98 or DOS/V or  その他  もう一つの大きな別れ道が,「98」を買うか,「DOS/V 」を買うか,その他の機種を買 うかという問題だ。個人的には,次のポイントが重要だと思う。 1.7.1 サポートしてくれる人がいるかどうか,同じ機械が回りにあるかどうか 分からない人は,まずこの項目を手掛かりに考えればいいでしょう。本当に基本的なこ とは,どんな機種のコンピュータでもできるようになっています。少なくとも,上述で挙 げたような目的に関しては,どの機種でも大丈夫です。しかし,機種ごとに,いろいろな トラブルシューティングは違ったりしますから,大切なのは,「いろいろなノウハウを聞 くことができること」です。「無難」という意味では98が無難ですが,学校で使っている 機械がTOWNS だったら,それに合わせるのも一つの手だと思います。 1.7.2 日本語入力の達人になりたい これは個人的なこだわりかもしれないけど,日本語入力を最も速く行えるのは,「親指 シフト」です。富士通の機械にこだわらなくても,98でもキーボードは売っているし,DO S/V でも富士通から出ているキーボードとDOS のドライバを使えば繋げるはずです。 一見,入力なんてどうでもいいことのように思えるかもしれませんが,一度自分なりの 入力形態が決まってしまうと後から修正するのは結構大変なので,文章を大量に書く可能 性がある人は検討してみてもいいと思います。ちなみに,私はこの親指シフトから離れる ことができず,結局いつも使うコンピュータは富士通のものを使うことになっています。 そして,いろいろな意見も聞きますが,僕自身にとっては,単文節変換のOAKで少しず つ変換しながら入力するのが,テンポよく,不便さを感じません。同じ調子でATOKな どを使うと誤変換がいろいろあって使いにくさを感じます。最も,ATOKなどで慣れて いる人は,沢山文字を入力してから一気に変換するのが当たり前と思っているようなので OAK野用に,複文節変換が非力なのはかなり気になるようですが。 他の選択肢としては,ローマ字入力とJIS キーボードが有力です。ローマ字は文字数が 少ないけれども,打鍵数が約2倍になること, 結構小指等を酷使し,不自然なキー入力が 多いことから,文章量が少ないときは大して問題ではないけれど,大量に入力したい場合 や速く入力したい場合には向きません。 また,どんな入力方法を選択したとしても,英文字の位置はどうせ覚えるので,「非常 用」としては,誰でもが使う方法と言うことができます。 多くのキーボードはJIS キーボードです。上述のような背景で,ローマ字入力しかしな い人も多いようです。4段になるので,JIS の場合はブラインドタッチは難しいという難 点はありますが,それでもローマ字入力と比べると打鍵数は約半分になるので,より速い 入力が可能です。そういう意味では,JIS キーボードの場合もカナ入力を試みてみること をお勧めします。 1.7.3 特殊なソフトを使いたい / DOSアプリを重視したい Windows のソフトの場合,基本的にどの機種かは問題ではありません。それ以外のOSに 関連したソフトを使いたい場合が問題になります。教育用の場合には,特に98用のDOS ア プリケーションをどう考えるかが一番大きな問題でしょう。FM-TOWNSのTOWNS-OS用のソフ トもそうですし,またFMR 用のDOS アプリも同様だと言えます。そして,実際,DOS/V の 場合には,ターゲットが完全にWindows になっているので,DOS の開発環境は日本語化さ れていないものも多く,98用のアプリを移植するのは困難であり,移植する手間を考える のだったら,Windows でやってねというのが,DOS/V を取り巻く環境のようです。 そういう意味では,DOS との接点を残したい人はDOS もWindows も「扱える」という意 味で,98やFM系を選択するという手も十分にあります。 1.7.4 開発をする場合の注意 上述のような状況もありますから,これからソフトを開発しようと思う人は,マシンに 特に依存するようなソフトを作る場合以外は,できるだけどの機種でも使えるようなソフ ト開発を意識しながら行った方がいいでしょう。そのための選択肢としては, ・Windows 上で開発する。 ・DOS で開発する場合も,他機種対応のコンパイラがあるものを選択する。 ということが重要になると思います。しかし,最初からWindows 上で開発するというのは ,結構面倒臭い側面もありますから,Windows への移植も考えながら, DOS で基本的なル ーチンを作るというのが現実的な線かもしれません。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□              2.利用/管理形態について □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  2.1 「パーソナル」コンピュータ 2.2 不特定多数のための「ツール」としてのコンピュータ 2.3 授業用のコンピュータ (スタンドアロン) 2.4 授業用のコンピュータ (ネットワーク)  2.5 WWWサーバーの運用  2.6 OSとの関わり     (1) DOS マシン     (2) Windows 3.1 マシン     (3) Windows95 マシン     (4) WindowsNT マシン □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□                 3.実践編(1)              −「私」を中心にした記述− □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□                 3.0 はじめに コンピュータとの付き合いは,「自分」が中心であるべきだ。そういう意味で,「私」 を中心にした記述をこの場所に「追加」してみた。以前はこの部分はなかったのだが。ぞ うして,そういうことをする気になったかというと,「自分用のシステム」の変更も含め て,新しい機種の購入を考えてみたときに,「結局,どういう目的で使いたいんだ」と自 問することになる。いろいろと考えて,そしてそれなりの結論を出すのだが,1 ケ月もす ると,また何か考えたりする。そういう時期がそれなりに面白かったりはするのだが,か なり重複していて無駄のことも多い。そこで,それなりにまとめておこうと思うのだ。            3.1「私の」コンピュータ利用の目的 3.1.0 記述する項目 必要なソフト 必要なハード 変遷 可能性 具体的な候補 3.1.1 Geometric Constructor の開発・保守 必要なソフト  MS-BASIC 7.1 必要なハード  そこそこの速度のCPU(486程度でいい) 携帯可能なパソコン (どこでもプログラミング)   2kg以下  機種 FMR系: ◎   日本語入力等  98系 : ○  DOS/V △  ディスプレィはモノクロであってもあまり支障はない。 変遷  当初は,9801RA21を使っていたが,FMR50NL に移行した。 3.1.2 Geometric Constructor の稼働・データの管理 必要なソフト  Geometric Constructor 必要なハード  そこそこの速度のCPU(486程度でいい) 携帯可能なパソコン (どこでも作業) 機種 FMR系: ◎   日本語入力等, メモリの件  98系 : ○  DOS/V △   文字画面の保存ができない  ディスプレィはできればカラー 変遷  当初はなかった。 現在は,FMR50NL  しかし,問題も起きつつある。   ・カラーでない。   ・かなり大量のデータとなってきた。 可能性  次の要因を考慮したい。  (1) できればFMR50/TOWNS 系  (2) できればカラー (3) 実行速度はこだわらない。むしろ,HD等の容量  (4) ノートでもデスクトップでも構わない。 具体的な候補  ・FMR250ノート系  ・FMR50NL の中古 ・FMR250デスクトップ ・TOWNS 系 3.1.3 様々な文書の作成 必要なソフト  OASYS 系   ・OASYS ・FM-OASYS ・OASYS/Win 必要なハード ・FM-OASYS     FMR/TOWNS 系 そこそこの速度のCPU(486程度でいい)   ・OASYS/Win Windows95 マシンとして妥当なもの 携帯可能なパソコン (どこでも作業) 機種 FMR系: ◎ OASYS/V  △  ディスプレィはモノクロでいい。 変遷  FMR50NBX FMR50NL  問題はない。 (FMR250NL) 可能性  切り換える可能性があるとすれば,  (1) 重量がより軽くなる。  (2) 現行機種の故障 具体的な候補  (1) 現行機種の代替機種 (2) OASYS/V 3.1.4 様々な文書の処理・印刷・保管 必要なソフト  OASYS 系 ・FM-OASYS系      入力機種としての不満はないが,OASYS 系では,最低限度の機能と言ってもい い。そのため,その後の処理や文書の保存を考えると,FM-OASYSで処理するの は,限界がある。  ・OASYS 系      第二の選択肢は,OASYS 系。実質的にはDOS/V のDOS アプリに近い。      具体的な内容は調べてみないと分からない。 ・OASYS/Win 系      第一の選択肢は, OASYS/Win      ディレクトリィ利用によるデータの分類・保管は魅力的。FM-OASYSにはない。 その他のワープロ系 必要なハード   ・FM-OASYS系 FM-R TOWNS   ・OASYS 系 OASYS / V   ・OASYS/Win 系 何でもいいが。 変遷  FMR60FD 実質的になし。(FMR50NLで済ませてしまった) 問題点 実質的にはFDで分類して保管している。しかし,できればHDなどによる集中保管にすべ き。 可能性 具体的な候補 3.1.5 「応用数学」の授業等のための準備 必要なソフト 必要なハード 変遷 可能性 具体的な候補 3.1.6 通信    ・インターネットなど 必要なソフト 必要なハード 変遷 可能性 具体的な候補 3.1.7 WWWサーバー 必要なソフト 必要なハード 変遷 可能性 具体的な候補           3.2 「私にとっての」マシンの分類 3.2.0 記述する項目 目的 重視する用件 変遷 可能性 具体的な候補 3.2.1 メインマシン 目的   ・Geometric Constructor を中心とするソフトの開発 ・様々な文書の作成    ・文書データの一次保管    ・Geometric Constructor の利用 Geometric Constructor のデータの一次保存・管理 重視する用件    ・親指シフトキーボード   ・重さ2kgが目安    ・バッテリー1 つで2時間程度     (出張時には,合計6 時間分を持つことが多い)    ・CPU は486 なら25M でも十分    ・HDは100M以上。できれば多いほどいい。 変遷    FMR50NBX    FMR50NL 可能性    ・現行機種で満足してはいるのだが,後継機種に難点あり。 ・また,現行マシンがときどき「壊れる」。代替マシンがそろそろ欲しい。 具体的な候補    正直言って,今のNLに壊れて欲しくないというのが本音だ。そして,代替マシン    として適したものが出てくるまでは使い続けるだろうと思う。そういうことを考え    ると,    ・可能なら,「安全のためにもう一台!」    ・FMR250N     重量にせよ,バッテリにせよ,改悪しかされていない。きっと,大量生産するに はロット数が減ってきたので,いろいろな部分を共有したためではないかと思う。 そのためか, 486(75), FDD(3モード),10.4インチ, ドームポイント内蔵, 大容量HDD 可能 という部分と 193000(FDDモデル)         12.545 という部分はいい。     NLの後継機種としては,これくらいしか今のところ候補はない。    ・FMR250/T1 どこかで名目で申請するとしたら,モノクロで申請するのも馬鹿馬鹿しいとも言 える。TFT モデルがこれだ。Windows の利用等を考えるのなら,一考に値する。     7.75M    368000(FDD)            23.92 488000(520MHD)          31.72    ・OASYS/V     486(75),8M,340MHD(96OASYS,213Windows),DSTN(256) 328000    長い目で見れば,こちらの後継機の方が続くだろう。しかし,私的な利用で見て みると, (1) Geometric Constructor にはR50 系,98 系,DOS/V系という順番は明白で, わざわざメインにDOS/V を使うことはない。 (2) DOS ベースでのプログラミング環境がDOS/V は貧弱     ということを考えると, 「まだ手を出すに値するマシンではない」 というのが結論になる。 約3kg       固定式340MHD      A4     というのが中途半端なんであって,選択するならば,       約2kg( 以下)       着脱式HDD     のせめていずれかを実現しなきゃいやだ。     価格的には問題はないし,今後も増えるはずだから。 3.2.2 教材開発マシン 目的   ・「応用数学」の授業等のための準備マシン     (できたら上記と共用したいが,現実には問題点が多いので分離している。) 重視する用件    ・DOS/V であること (工学センターと同じ環境) ・可搬性(3kg程度までならいい) 変遷    ・BIBLO (B5) 可能性    ・特に問題はないが,BIBLO 自身の中身が窮屈。     利用目的の整理とHDの整理が必要。    ・「動く」ことさえチェックできれば,あとは実質的にはメインマシンで開発した コードの「動作」と「修正」だけで処理することの方が多くなった。 ・そういう意味では,「立ち上がる」までは不可欠だったが,現在は動作確認程度 で済んでいる。しかし,動作確認は不可欠であり,ノートの必要がある。 具体的な候補    ・現状の「整理」さえすればいい。 3.2.3 データ保管マシン   ・今のところない。 目的    ・Geometric Constructor のデータの保管 ・OASYS 関係のデータの保管 重視する用件    ・Geometric Constructor 関係については,FMR50/TOWNS 系であること    ・OASYS 関係については,     「書類」のディレクトリィ階層が使えること, あるいは,    「書類」を多く作れること。    ・OASYS 関係 : HD 100M程度     Geometric Constructor 関係 : HD 300M程度      (グラフィックス関係も含めるならその容量はもっと多くなる。)      → その場合には,PDなどを追加か。 変遷 可能性 具体的な候補    ・TOWNS2Fresh ・FT 328,000 213,000     486(100),8M,530MHD     まあ,今だったら,この後継機種をさがすんだね。     Windows を使わないんだったら,現実的には中古という手もある。      HC クラス : ペンティアム      HA,HB   : 486 クラス      F,E,T,EA   486(普及)      MC,MA,ME,MF      HR,HG,U*, CX 386 クラス     というような分類になるのだろうか。     多少使うことも考えると,ME以上だろうが,ポケットマネーの可能性も考えるん だったら,HDさえ接続できればどれでもいいとも言える。     どうせ保管庫なんだから。   ・FMR250N あたり     メインのための補助も考えつつ,HDD の入替えで保管用と切り換えつつ使う方針     今までの使い方を考えると,これも一つの手ではある。    ・比較    TOWNS の場合,SCSIなど,外部との接続はしやすい。     ノートの場合,それは考えない方が妥当。     デスクトップは落雷などの心配がないわけではない。     TOWNS を一台置いておくというのも,一つの方法 (学校と同じという意味)     TOWNS の場合,マルチメディア系として使う手がないわけでもないが,...? 3.2.4 通信マシン (受信) 目的   ・インターネット, パソコン通信 重視する用件    ・NetScape等が快適に使えること    ・できれば,マルチメディア環境がいい。 変遷     FMV466 可能性     リムーバブルHDD には無理があるかな。 具体的な候補 3.2.5 サーバー    ・まだない。 目的   ・インターネット 重視する用件    ・NetScape等が快適に使えること    ・サーバーなんだから,とりあえず「使えれば」いい。 変遷 可能性 具体的な候補 3.2.8 テストマシン 目的 現行  98系  R50 系  TOWNS 系  R60 系  DOS/V 系 MARTY  HP200LX  TP110 可能性 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□                 4.実践編(2)              −マシンを中心にした記述− □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□                 4.0 はじめに 私自身も,今までいろいろなコンピュータを扱ったきた。主な利用目的は, (1) Geometric Constructor の開発とその利用 (2) BASIC 系言語を中心とするプログラミングとその授業(応用数学IIなど) (3) OASYS ユーザーとしての文書作り の3つである。これらの観点から接してみた実際の様子を,いろいろと記述しておきたい と思う。アスキーの記事などに,ロングランのテストがあるけれど,まあそういう種類の ものを自分なりに残しておこうと思う。それは,自分自身のための記録にもなるし,同様 のトラブル・改良を抱えた人のための記録にもなると思うからだ。なお,以下の記述の中 で使っているコンピュータの多くは,大学の研究室や数学教室のコンピュータ室に設置し てあるものである。 次のような項目でまとめていきたい。 4.*.1 システム構成 4.*.2 今までの利用目的と現在の利用目的  4.*.3 〜いろいろな出来事の記録ややってみたいこと              4.1 9801RA21 4.1.1 システム構成 本体        9801RA21 386DX 20M         387 メモリ       9M ハードディスク   80M SASI ICM SR-80 ボード類 SCSI         NT47R との接続用            LAN ボード      通信用  キーボード     ASCII から出ている親指シフトキーボード プリンタ EPSON MJ-700V2C(共有) 4.1.2 今までの利用目的と現在の利用目的  90年 (導入当時) 〜93年あたりまでは, Geometric Constructor の開発マシンだった。 つまり,プログラミングとしての利用が90% だった。  93年にFMR50NL を購入してから,Geometric Constructor の開発はそちらに移行したの で,現在は, (1) 通信 (2) Geometric Constructor のテストマシン が主な目的となっている。 4.1.3 必要だったんだろうか。387 とメモリの追加 98を入手してからかなり経ってからのことですが,少しでもよい環境で使いたいと思い ,80387 とメモリ(8M)を追加しました。購入する前は,「速くなるらしい」とか,「止ま っていたようだったBorland C のコンパイルが速くなる」などと思って勇んで購入したの ですが,今振り返ってみると,結局不要だったように思います。 というのも,98での作業の大半はプログラミングであり,時間の大半はコンパイル&リ ンクだったので,387 があってもほとんど影響はありません。また,実数計算が必要な部 分もあるとはいっても,Geometric Constructor も代替演算ライブラリの方が使っている ので,結局特に御利益はないわけです。NDP 用のversion も作ってみたりはしたものの, 自分だけしか使わないようなソフトを作ってみてもあまり面白くはありませんでした。 メモリに関しても同様でした。結局,Windows も3.0 のときは少し使ってみて,Visual BASICを少し使ってみたけれど,それだけだったら,最初に搭載してあった1.6Mのメモリ でも動いていました。8M追加してみたところで,所詮は386 。画面は狭いし, 速度もR50N L の方がずっとましということになれば,結局Windows マシンとしては使いません。実際 ,RAをWindows マシンにするためには,メモリ以外にも,グラフィックスアクセラレータ , プリンタ, ディスプレィなど,ほとんどの周辺機器を交換しなければならないことにな り,現実的ではなかったのです。 そして,周辺機器の方は次第に揃えていくことになりましたが,結局,本体も改良する ために投資するくらいなら,新しい本体を買ってしまった方がましということになったの です。 4.1.4 キーボードへのこだわりとFEP の使いにくさ 例によって,キーボードは親指シフトというこだわりから,98用のキーボードがASCII から出されたのと同時に購入して接続した。しかし,思ったのとは違っていた。その最大 の原因は,FEP の問題だった。FMR の場合,FEP としてはOAK が標準である。そして,親 指シフトキーボードでのブラインドタッチ的な利用方には,OAK はよく合っている。ある 意味では単文節で少しずつ,しかしリズムよく変換していくのが合っている。ところが, ATOKにしろ,VJE にしろ,その辺の使い勝手が異なっていた。「思っていたのとは違うん だなあ」それだ率直な感想だった。 結局,本当に自分に合っていると思えるような機種は一つあればいいんだけれど,それ と全く同じ環境を作ろうとすると,結構大変なのである。そしてまた,ある程度の線で妥 協しながらいく方がいい。 4.1.5 通信マシンからも撤退 Netscapeを使い,インターネットマシンとしての使い方が通信でも中心になってしまっ たため,通信機能はFMV466に委譲してしまった。格段の違い。 今となっては,RAに残っている機能は, ・Geometric Constructor のテスト ・FDコピーなど になってしまった。 ・データの保管 などを考える方がいいのかな。 4.1.6 とうとう研究室から放出へ 今まで,いろいろと使ってきた9801RAだが,そろそろ研究室から放出する時期がきてし まった。最終的な引導を渡したのは,V-TOWNS の参入による場所の欠如と役割の解消であ る。TOWNS 機能によって,DOS 関連のことを大半できることになってしまった。DOS 関連 はそろそろ時代遅れとなりつつある。新しいものはもう出てこない。Geometric Construc tor に関連する部分に関しては,TOWNS やR50 系で処理できてしまう。また,Windows 3. 1 / 95関連は,DOS/V でも結局同じだし,Windows マシンとしては,386 マシンではどう にもならないところに来ている。 まあ,結構頑張ったよね。おつかれ様でした。            3.2 FMR50NL・R250NL 4.2.1 システム構成 本体        FMR50NL 486SX(25M)    FMR250NL メモリ       7M ハードディスク   170M プリンタ EPSON MJ-700V2C(共有)           FMJP-101G 主要ソフト FM-OASYS MS-BASIC 7.1 Quick-BASIC 4.5 4.2.2 今までの利用目的と現在の利用目的  93年から, Geometric Constructor の開発マシンとして使っている。当初は,コンパイ ル&リンクをそれぞれのマシンで行ったのだが,その後,すべてこの機器でクロス開発を している。  また,94年にFM-OASYSのversion upができてからは,文書入力等もOASYS で行うように なったので,その文書作成・管理マシンとしても使っている。 (それまでは,R50NL では EDIAS + OAK でOASYS もどきをDOS で実現して使っていた。) また,Geometric Constructor のデータ類もすべてこのマシンで管理している。 94年秋にハードディスクを交換するまでは, その中にWindows も入れ,Windows マシン としても使っていたのだが,ディスクを大きく使うこと,白黒画面では限界があること, 他の機器を使える可能性が出てきたことから,今後はDOS マシン専用として使う公算が強 い。実際,170Mという要領は,DOS マシンとしては十分すぎるほどだが,Windows マシン としては貧弱になってしまっているからだ。 4.2.3 Windows マシンとして使うかどうか 販売された当初,このマシンは面白い特色を持っていた。というのは,20万程度のノー トパソコンでVGA 相当の解像度があり,モノクロでもWindows がそれなりに動く数少ない マシンだったからである。DOS での利用ではモノクロで十分満足していた私にとっては, 少ない予算の中で,しかも軽量かつバッテリーが長時間持つ上に,DOS もWindows も使え るということは,夢の実現のようなマシンであった。 そこで,早速Windows も組み込むことになった。しかしである。いろいろな誤算が生じ てきた。 (1) モノクロの限界 一つは,モノクロでWindows を使うことには限界があるということだ。 (2) HD容量 しかし,それ以上に問題となったのが,HD容量である。当初,R50NL では130Mの容量だ った。DOS で使っていたR50NBXにはHDがなかったので,これは夢のような容量だった。と ころがである。Windows を使った途端にこれがなんて少ないんだろうと実感せずにはいら れない程度になってしまった。 (3) メモリとCPU メモリとCPU もそれなりに問題にはなったが,それほどではなかった。 (4) 拡張性。特にCD-ROM 結局,この辺は使わなかったが,本格的に使おうと思ったら,SCSI等の接続にかなりの 投資が必要だということも問題になったんだろうと思う。 HDがいかれていたので,170Mのものに切り換えた。そして,またWindows をつみこもう かどうしようかということころで,今回は止めた。原因はいろいろある。しかし,結果的 には,次の点が大きいと思う。 (1) DOS 専用マシンとして使えば,かなり余裕のあるマシンになるが,Windows マシン としても使うことによって,とても窮屈なマシンになってしまう。 (2) Windows のノートマシンとして,BIBLO を購入できた。 実際,170Mと言ってみたところで,Geometric Constructor 関係の各種コンパイラやデ ータ, そしてOASYS 関係を積み込むと,残りは50M くらい。それくらいの容量でWindows を詰め込むと, 今度はやれDBLspaceだとか,いろいろな「便利であってもトラブルを起こ す可能性のある代物」を使わなければならなくなるのである。  特に,最近,OASYS マシンとしての使い方をR60FD からR50NL に切り換えつつある。本 当はもっとOASYS 関連のデータを保存できるようにしたいくらいである。そういう意味で も,Windows なんかには使ってやんないぞという姿勢を明確にしたことは,結果的に利用 しやすいことになったと思う。 4.2.4 後継機種がないのに生産打切り!  これは困ったことだ。特に最近, あちこちが「壊れる」。深刻な状況となってきた。 どうしよう。 4.2.5 致命的な故障発生。代替機としてR250NLを購入 どうでもいい部分が「壊れる」のは仕方のないことだし,我慢もできることだったが, とうとう致命的な故障が発生するようになってしまった。どうもマザーボードがいかれて しまったようだ。なだめなだめ使ってはみるが,このまま使い続けてデータの方が死んで しまうのは何としても避けたい。 このことは,二つの考えを生んだ。 (1) HDを入れ換えただけで環境を復元できるような代替機がいる。  R50NL のように,本当に日常的に使っている機器の場合,「長期的にない」ことは致命 的な問題となる。しかも,データが使えないような状況になったらこれはどうにもならな い。今回のようなケースは想定していなかったが,やはり「ミラーマシン」が不可欠だ。 (2) データ保管マシンがいる。 R50 系は機能的には不満はないのだが,問題点は,SCSIを含め,機器の接続が難しいこ とである。データのバックアップ等が難しい。ミラーマシンをデータ保管に使うのも一つ の手だが,どうせなら,データ保管を組織的に行うようなマシンが必要だ。 さて,このことに関して, 次の対応を取ることになった。 (1) R250NLの購入 R50NL の購入をしようと思ったのだが,「ない」。いろいろと調べたが「ない」。仕方 がないので,R250NLを購入することにした。こんな重たくて, 時間がもたない機器は自分 の趣味ではないのだが,仕方がない。OASYS/V も考えなかったわけではないが,やはり, こういう緊急事態である。HDがそのまま使えることを優先した。 結果は,満足のいくところである。交換不可能だったのは,メモリ程度だった。分から ない部分もあるが,あまりいたずらはせず,HDがそのまま使えることに感謝し,そういう 使い方をすることにした。 (2) V-TOWNS の購入へ データ保管マシンは,TOWNS を考えたのだが,後述するような事情により,V-TOWNS に 切り換えた。両方とも,科研費でなんとか丸め込むことにした。 4.2.6 R50NL はなかなか直らない。 R50NL の故障はかなり重症なのか,それとも修理の会社がいい加減なのか,なかなか連 絡が来ない。そして,2 月当初にまでなり,請求し,その後, 「メインボードを変える必 要がある。6 万以上かかってしまうがいいのか」というような連絡があった。後継機がな いんだから,いくらかかっても直してもらわないと困る。「もちろん」と連絡した。早く 直せよ。このタコ。 4.2.7 重いR250NL 日常的にR250NLとの付き合いが深まることになった。機能的には,CPU が高速化してい るし,大きさも少し大きくなっているので,あまり不満はない。画面も少し大きいような 気がする。R50NL にあったようなトラブルはあまりない。そういう意味では,すこぶる順 調な後継機だ。しかし,何としても,「重たい」し「大きい」。そして,出張時に感じる のは,「バッテリが持たない」ということだ。私には「向かない」機器だと思う。               3.3 FMR60FD 4.3.1 システム構成 本体         FMR60FD 80286 8M  ディスプレィ    14インチ モノクロ メモリ       9M ハードディスク   130M       ニューテック NT130-55  増設3.5FDD プリンタ FMJP-101G            FMPR-302 主要ソフト FM-OASYS Quick-BASIC 4.5 4.3.2 今までの利用目的と現在の利用目的  とにかく,研究室でのOASYS マシンというのが最大の利用目的である。最近,R50NL で OASYS の入力をすることが多いので,かなりの部分は印刷担当マシンになっている。 また,94年度までは,授業で使っていたマシンがFMR70HX だったので,同様の環境を研 究室で作り,教材を作成するためのマシンでもあった。 しかし,なにしろ80286 でハイレゾ画面。今考えるととても無理がある。DOS での利用 でも多少もたもたしている。プログラミング等を行うのは少し難しい。そういう意味では ,FM-OASYSはよくできていて,OASYS マシンとして使うのにはまったく遜色ない。今後も 使い続けていく286 マシンだと思う。 4.3.3 出会い  FMR60FD との出会いは印象的だった。R60 というと,筑波大学の情報処理センターにた くさんあった。しかし,上越に赴任して研究室で使いたかったのにとても高価で手が出な かったマシンだった。実際,上越では価格と可搬性を考えてFMR30HX を購入していた。そ の手が出なかったR60 が愛教大の数学教室のコンピュータ室で埃をかぶっていた。「もっ たいない」。 しかし,研究室で買ってもらうパソコンとしては,98を考えていた。R60 はもったいな い機械ではあっても,すでに古い機種になっていた。当時386 が光輝いていた時期だ。RA を買うか,あるいはTOWNS を買うかという選択肢だ。Geometric Constructor の開発にす でに着手していてQuick BASIC が使えること, そしてプログラミングに関する情報が欲し いので,RAを選択した。 それでも,R60 はそのままコンピュータ室で埃を被っていた。そして,OASYS ユーザー の私は事務室にあるOASYS 100HX を不便に使っていた。「コンピュータを二台独占」とい うのには気が引けたので,「コンピュータ室でも使われていない。僕はワープロが必要。 ワープロ専用機を買うよりは,R60 用のFM-OASYSを購入してもらう方が教室に経済的に負 担をかけなくて済む」というような趣旨のことを述べ,納得してもらって,結果的にコン ピュータ二台をせしめることになった。 「ワープロとして」という名目で研究室に導入してもらったのだが,コンピュータとし ても使えるから,Quick BASIC などを使った。Geometric Constructor の移植やテストも 行った。なかなか使いがいのあるマシンだった。白黒ディスプレィだというところには不 満はあったし,現在ではDOS マシンとしての役割はとても少なくなったが,当初の「ワー プロ代わり」という使い方は今でも生きつづけている。 4.3.4 メモリ増設は無駄だったかな。  勢いと予算消化(?) のために,メモリを増やしたが,結局,Windows も3.1 は動かない し,結局,メモリを有効に使えるようなソフトがない。無駄だったようだ。 4.3.5 3.5FDDは高価だったが,価値があった。  対照的だったのが,3.5FDDだった。結構高価だったので,「まったく富士通はこれだか ら98にかなわない」と思ったが,特にOASYS 関連では不可欠だった。また,98に増設して いなかったこともあって,メディア交換によく使った。 4.3.6 ディスプレィカラー化計画とその失敗  FMV466D 用に買ったディスプレィがマルチスキャンだったので,いたずらをしてみよう と思い,接続をしてみたのだが,特別なディスプレィでないと使えないらしく,結局カラ ー化は失敗した。しかし,わざわざこのためだけのディスプレィを新規に購入するほどの ことはない。 4.3.7 SCSIの98用ハードディスクを試しに接続してみたらつながった。 これもいたずらの一つ。98用のリムーバブルHDを試しに繋げてみた。「何だ繋がるんじ ゃない」。DOS/VではSCSIにいろいろな設定が必要なことを考えると,何と呑気 な話し。 4.3.8 さすがに利用する機会は減ってきた。  FM-OASYSでさえ,「プリンタ」の問題から,今じゃほとんど使わない(ESC/Pに対応して いないバージョン) 。かといって,ソフトを買い換えるほどの意味があるかどうか。これ もそろそろ引退を余儀なくされてきた。               3.4 FMV466D 4.4.1 システム構成 本体         FMV466D 80486DX 66M メモリ       12M ハードディスク   130M内蔵            ICM RX-1000 (1G) LAN ボード アライドテレレシス RE2005plus リムーバブルHD 三井石油化学 QRX-270 (Syquest 社のドライブ)  CD-ROM AIWA SCSI Adaptec  プリンタ EPSON MJ-700V2C(共有)  スキャナー エプソン GT-5000 主要ソフト NetScape Q-BASIC  Visual BASIC 4.4.2 今までの利用目的と現在の利用目的  基本的にはWindows マシンとして導入したのだが,「DOS/V とWindows に慣れるための マシン」という性格が強く,いろいろと試行錯誤をした「大変さ」の方が記憶に多い機械 である。逆に言えば,これでまとまった使い方をするようになったのはつい最近のことで あり,インターネット関係の使い方のみと言ってもいい。 例えば,OASYS 関係の使い方では,かえってR50NL なんかの方が快適な使い方ができる のだ。  いろいろなことがあるが,取り敢えず,項目だけ挙げておこうと思う。 4.4.3 リムーバブルHD導入とSCSIボード導入 4.4.4 CD-ROMの接続とSCSIボードの交換 4.4.5 リムーバブルHDのトラブル 4.4.6 OASYS/Win が使えない(1) グラフィックスが遅い。 4.4.7 アクセラレータボードの導入 4.4.8 デバイスドライバの存在と重要性: アクセラレータボード 4.4.9 デバイスドライバの存在と重要性: FD1200.EXEとOASYS/Win 4.4.10 EDIAS.EXE とOAKV.SYSの相性の悪さ 4.4.11 親指シフトキーボードが使えない。 4.4.12 DoubleSpace への幻想と厳しい現実 4.4.13 なんで3.5FDDのアクセスが遅いんだろう。 4.4.14 PC-DOSを使う可能性 4.4.15 インターネットマシンとしての利用 4.4.16 欲張っているうちに,ボードを差す場所が足りなくなった。             3.5 FM−TOWNSIIMA 4.5.1 システム構成 本体         FMTOWNSIIMA 80486SX 33M メモリ ハードディスク   340M内蔵 プリンタ      FMPR-302 主要ソフト Quick-BASIC 4.5 4.5.2 今までの利用目的と現在の利用目的  基本的には,「学校に入っている機器としてのテストマシン」である。そういう趣旨で コンピュータ室に設置してもらったら,石戸谷先生も使うようになったので,文字通り「 共有の機器」として使っている。 4.5.3 「高速モード」にするにはどうするの  なんでこんなに遅いのと,最初思った。「互換モード」になっていたらしい。結局,「 TOWNS MENU」の中から切り換えられることを知るまでに,結構時間がかかった。 4.5.4 ビデオ工房との攻防と興亡 4.5.5 TownsOS で遊んでみる 4.5.6 TownsOS のコマンドモードからGeometric Constructor を起動できないか                3.6 MARTYII 4.6.1 システム構成 本体         FMMARTYII 80386SX 16M メモリ        2M 主要ソフト  Geometric Constructor 4.6.2 今までの利用目的と現在の利用目的 4.6.3 TOWNS 用のソフトが結構そのまま使えるので富士通プラザのお姉さんもびっくり。 4.6.4 スキャンコンバータよりも綺麗な画面にびっくり。 4.6.5 ROM 辞書があるのに使えないはがゆさ 4.6.6 ROM ドライブに書き込まれているいろいろなもの。でも使えない。 4.6.7 2Mのメモリを精一杯使い回すための努力                 3.7 Mac               3.8 FM−BIBLO 4.8.1 システム構成 本体 メモリ       16M ハードディスク   340M内蔵 SCSI  プリンタ EPSON MJ-700V2C(共有) 主要ソフト   言語系 QBASIC           :授業用 Microsoft BASIC 7.1     :授業用, Geometric Constructor 開発 FBASIC / Win Visual Basic Visual Basic for DOS Turbo C/C++ 4.0       :  UBV CA Realizer   アプリ系  OASYS /Win  Rotus / 123 駅スパート ゲームの山 4.8.2 利用目的 4.8.3 第一印象 (1) キーボードは結構小さい。少し疲れる気がする。 (2) ポインティングデバイス。やっぱりマウスの方がいいよね。 4.8.4 最初に行うFDバックアップが結構面倒 しなきゃいけないはずだよと聞いていて, そう思っていろいろとマニュアルを読んでみ たけど分からなかった。 二日目になって,小さいマニュアルに書いてあるのに気がついた。\FLOPPY\INFOの中に あるのを使うとできるらしい。 すべてのバックアップを取るとFDにして約50枚程度だろうか。一つ当たり5 分かかると いうから,250 分, つまり4,5 時間かかるということだ。2 セットにして販売するという のも分からないでもない。でも,セットで16000 程度かかるというのもちょっと高いと思 うけどね。 4.8.5 親指シフト利用のために 使いたいけど,どうなるだろう。今後の課題として残しておきましょう。 4.8.6 不要アプリ追放計画  買った時点でいろいろなアプリが付いている。それはそれでいいこととも言えるが,仕 事で使うための機器として考えると,無駄でしかないものも少なくない。あまり必要でな いものは,RHD に移すという手もある。 4.8.7 レジューム機能は50NLとは違うらしい 4.8.8 SCSIをつなごう。しかし,思った以上にうまくいかない。 4.8.9 ATLAS/Win をインストールしよう  インストールはしたけれど,使いこなすまでにはまだ時間がかかる。               3.9 HP200LX 4.9.0 まだ見ぬマシン HP200LXへの夢と期待  ・幾何電卓の開発用マシンとして 4.9.1 やってきたHP200LX  運よく科研費が当たり, HP200LX 69216 F1015A 2678 也である。取り合えず今回は,日本語化キットやフラッシュメモリカードはさきおくりし た。英語圏でDOS アプリを簡単に使うとすると,どういう可能性があるのか,最低セット でどの程度のことまでができるのかを見極めてかるの方がいいと思ったからである。 4.9.2 まずやってみたいこと (1) PC→HPへのテキスト送信 (2) PC→HPへのバイナリファイル送信 (3) 分かってきた問題点 ・たくさんのファイルを送信するのには不適切           3.10 OASYS Pocket 3 4.10.0 まだ見ぬマシン ポケ3 への夢と期待              3.11 スキャナを買うぞ 4.11.1 WinReaderPlusは便利だ 4.11.2 スキャナを買うぞ 4.11.3 思わぬ落とし穴  WRP をDOS/V で使うには,シリアルポート接続しかできない。 しかし,その他の目的には,SCSIでないとできない。 4.11.4 Scan 2! を使って画像入力            3.12 VTR編集マシンの可能性 4.12.1 AV 機能への期待 マルチメディアマシンという名のものが巷で言われるようになり,自分も少し自由な金 を科研費という名でもらうと,ついつい考えてしまうところが浅はかなところである。 パソコンでやりたいことはできるだけ絞るべしなどと言っている割りには,ついでにで きそうなことは何だろうと思ってしまう。そして,その可能性として思っているのは,V TRの編集およびそのデジタルファイル化である。 しかも,巷の雑誌を見ていると,MPEGがどうのこうのというのが多い。どうもそれ は,ビデオ画像の圧縮技術のことらしい。それはいい。と思って調べてみても,なかなか 資料がない。VTR−CDを見るというような意味でのデコーダを必要とする人はいっぱ いいるけれど,自前のデータをエンコードしようという人は本当に限られてくるというこ とらしい。100万以上必要というものもあれば,怪しげな雑誌で紹介している舶来物は 数万円〜10数万円というようなものなど,いろいろである。 4.12.2 メニックへ電話 冷かし半分というわけでもないが,富士電機メニックの村瀬氏に電話をしてみた。取り 合えずはHPを注文したいし,そのおまけという気分で。そこで教えてもらったのが,JP EGのボードのPowerMovie / Vだった。 しかし,いまだに分からないのは,MPEGとMovieとJPEGっていうのは一体 どこがちがうんだい。  カノープスに問い合わせてみると,MPEGのエンコーダは作っていないということ, そしてJPEGについても,あんまり詳しく教えてくれない。そんなのは常識とでも思っ ているんだろうね。いずれにしても,CPUの速度はあまり関係ないという。むしろ,H DDのスピードの方が肝心という。ということは,PDを記憶媒体とする案は暗礁に乗り 上げることになった。結局,速いHDのバックアップ媒体としてしか使えないということ だ。 4.12.3 げげっ。ボードを差し込むところがない  そんな遣り取りをしているときに気がついた。げげっ。FMVにあったスロットの予備 は1つしかなかった。しかも,LANボードを注文していた。JPEGのボードだけで音 声までは扱ってくれないらしい。SBもということになると,少なくとも2つのスロット が必要になる。  ということは,本体の買い換えもしなきゃならんということか。 4.12.4 カタログ集め ということで,とうとう本体の方のカタログも集めはじめた。DeskPower も集めたが, スロットは少ないし,ソフトが必要な訳じゃない。しかも2割しか引けないと言う。通常 の本体であれば35% ということで,FMV590SPM 当たりを物色してみたり。 楽しみでもあり,ばかばかしい下調べでもあり。 でも,結構そういうことが必要になってきて,結構時間を食うんだよね。 4.12.5 冷静に考えてみると 冷静に考えてみると,結局自分の研究スタイルが問われていることが分かる。何が「で きること」であり,何が「やりたいこと」なのか。そして,もし機器が揃ったら,どうい うことを支援してくれるのか。そこで大きな鍵を握るのは,  ニーズ 必要な時間 必要なスペース 必要な学習努力 であり,最後に来るのが 必要な予算 である。 4.12.6 井上氏のVTR がやってきた。 そうこうしているときに,岡崎付属中の井上氏から研究授業というよりも,単元全体を 見渡すようなVTR を送付していただいた。ウーンとうなる。なかなかわかりやすく纏まっ ているけれど,こういう作業って,時間がかかるんだよね。自分にはできないような気が する。 今まで,VTRの編集もほとんど行ったことがない。その最大の理由は,時間だ。高校 生のときだったら,夢中でやっていたんだろうけれど,今はそういう気になかなかなれな い。編集作業というのは本当に大変だ。  VTRに関して,それでもやりたいということは,  ・テロップ入れ  ・カット割り  ・各種データの一括管理・編集 など。やはりそれをデジタルでできるということは,とてもすばらしいことだ。なにしろ ,10分のデータの編集に10分×何倍という世界ではなく,それを一つのまとまりとし て行える。つまり,思考の時間がかかることは仕方がないけれど,その実行に膨大な時間 がかかるのは嫌なのだ。  たとえばビデオ工房を購入して,使う気になれなかった。結局,それはデータがデジタ ル化されていないから,デッキのスイッチのON/OFFをしてくれるだけのことだから だ。多少映像が汚くても,AVIファイルをいじる程度でもいいから,デジタル化された 映像の編集処理の実際を体験してみたい。そういうことに集約されそうだ。  そういう観点から考えると,MPEGエンコーダというのは,ある意味で問題があるよ うだ。圧縮しているため,途中で切るということがしにくいというような記事があった。 どうせ技術は変わるんだから,現在あるそれなりのものという意味でPowerMovi eを買ってみてもいいんじゃないか。             4.13 FMV−TOWNS H 4.13.1 TOWNSのDOS/V化だって?  科研費の使い方をいろいろと考えた。本当によく考えた。ノートに不満はないが,ノー トにすべてのデータを保存したままでいる危険性も感じるようになってきた。データを一 括して保存し,ノートの保管をするようなそういうメインマシンが欲しいと思った。  候補して考えたのは,98系,DOS/V系,FMR系,TOWNSだったが,まず, Geometric Constructor の開発のための各種ツールを使うのには,DOS/V系は不適切 であることから,これが消えた。次に,コンベンショナルメモリの問題から,GCの稼働 等や親指シフトとの相性から98が消えた。そして,最終的に残ったのは,FMR系とT OWNSだったが,ノートがR50系なのだから,保管する意味も考え,TOWNSに決 定した。  ところが,そのときに入ってきたニュースが,TOWNSのDOS/V化であった。期 待と不安の入り交じる決定であった。その後の様々な情報からは,ある程度安心してもい いらしいということだったので,購入する機器はV−TOWNSにすることにした。当初 は,OASYS/Winを搭載した機器にする予定だったが,あまりにも速い周期でCP Uが高速化されるので,H(P120)に変更した。届くのをじっと待っていた。 4.13.2 V−TOWNSが届く  V−TOWNSの到着は,思っていた以上に遅くなった。年末に注文したのに,入荷は 2月初め。しかも,その直前には,「入荷が分からないので,3月以降になってしまうか もしれない」というようなことだった。まあ,待たされるだけ待たされての入荷ではあっ たが,それ以前にコンピュータ室にDESKPOWER SXが届き,Windows95 に少し 慣れることもでき,時期としては,まあまあの時期だったと思う。 4.13.3 これはいい V−TOWNSの性能は,思っていた以上だった。 (1) OASYS も快適な動作で動く。 一つは,OASYS/WIN が快適な動作で動くことだった。FMV466では,トロトロだった。「 肥大化」をまざまざと見せつけられたしまったOASYS だったが,CPU の効果は大したもの だった。しかも,FMV466の場合は,インストールでの問題から,正常な動作ができなかっ たのだが,V-TOWNS では,きちんとインストールできた。 (2) 音が入るとコンピュータもこんなに変わる。 これは,V-TOWNS でなくても同じなのだが,音が入ることによって,様々なソフトの印 象がかなり変わった。なるほど。 (3) TOWNS モードの豊富さ−特にVTR 関連 TOWNS モードの強みの一つが,VTR 関連の機能である。 4.13.4 LAN アダプタでトラブル発生 さて,いろいろな夢を描きつつ,それを具現化するために,いろいろな設定を順番に行 おうと思って,最初でこけてしまった。LAN アダプタを付けるのに付随して,CDROM が認 識できなくなり,またTOWNS としての利用ができなくなってしまったのである。 (別項参 照) 目の前が真っ暗になり,またもや一日の大半を棒に振ってしまったのであった。  いろいろやってみたがだめである。Windows95 の面倒くささの一面を見てしまったよう な気がした。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□                 5.実践編(3)              −ソフトを中心にした記述− □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  5.1 エディタ  「軽い・速い・安い」と3拍子揃ったソフトがエディタである。重たいワープロソフト なんて使わなくて済むのなら,使わない方がいい。  エディタにもいろいろなものがあるが,私自身が一番使うのは,富士通のFMR/FM Vに添付されているEDIAS.EXE である。また,Windows では「メモ帳」しか使っていない が,それで十分満足している。NEC のDOS でも,SEDIT.EXE がある。 さらに機能が必要な場合は,いろいろな市販のエディタがあるが,私はあまり関心はな い。 5.2  ワープロ  ワープロに関しては,私はOASYS 一辺倒である。親指シフト派だからしょうがない。ま た,慣れた環境でやるのが一番なのである。ワープロのシェアで言えば,一太郎などの方 が多いのだろうが,乗り換える気はさらさらない。 OASYS には,いろいろなものがあるが,私自身は,次のような使い方をしている。 (1) メイン=FMR50NL(ノート)のFM−OASYS  以前はFMR50NB のICカード版を使い,FDに記録していた。それ以前は,OASYS 5.3 開発言語 5.4 翻訳  5.5 WWWブラウザ  5.6  WWWサーバー  5.7 WWWデータ作成ツール(HTMLエディタなど) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□              6.トラブルシューティング □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 6.0 基本的なこと 6.1 ハードウェアの接続 6.1.1 FMV466関係のトラブル これは,上記でも書いていることなので,そこを参照してみてください。○ 6.1.2 Windows95 環境下でのLAN ボード接続でのトラブル これにはなかなか参りました。気がつけば,研究室のFMV-TOWNS だけでなく,コンピュ ータ室のDESKPOWER も同じ現象でした。 結局,納入業者である,富士電機メニックの方に依頼しているのですが( 現状),まだ, 原因は分かりません。 このことに関する経過は,ここを見てください。○ 6.2 ハードウェアの故障 6.2.1 ハードディスク 一番困るのは,ハードディスクの故障です。アプリケーションソフトだったら,またイ ンストールしなおせばいいけれど,自分のデータは消えてしまったらどうにもなりません 。基本的には,「バックアップ」を取るということだけれど,あまりきちんとやらないこ との方が多いし,また意外に「めずらしく」バックアップを取っているときに,「重複し ているファイル」や「いらないファイル」を消そうなんて殊勝なことをしていて,一番大 事なものを消してしまってあおくなることが,私自身何度もありました。 (1) 私の場合,メインマシンのハードディスクの寿命は1〜2年  ハードディスクの寿命は,どれだけ使っているかが問題です。私の場合,大体1〜2年 でおかしく症状が出始めてきます。たとえば, ・PC9801 + SR80 当初ソフトの開発に使っていた機器が上記のものですが,これは2年で,「不良セクタ 」等が急激に増えました。 ・FMR50NL + 内蔵HD(1) 次に移行したFMR50NL でも,やはり1年程度で「音がおかしい」, 「不良セクタ」等の 症状が出始めました。98の時以上に酷使していましたし,データの重要性も増し,また後 継機種は容量も大きくなったので,早めに手を打ちました。 ・FMR50NL + 内蔵HD(2) これは,現行の機種です。使い初めてまだ1年にはなっていません。「不良セクタ」の 発生などはまだありませんが, 1.音が少しうるさくなってきた。 2.容量不足 という問題が生じはじめました。 そろそろ対策が必要ということでしょう。 (2) リムーバブルハードディスクは,やはりバックアップが中心の方がいい。 今まで,2 種類のリムーバブルハードディスクを使ってきました。特にSyQuest のもの などは,一枚で270MB の容量と,それなりの価格などは満足いくのですが,特にNetscape などを使うと頻繁にキャッシュファイルを作るせいか,トラブルが多発しました。特に, メール関係のデータがすべていかれたのには参りました。また,Windows 自身も,フロッ ピィドライブと同じように交換可能な媒体として認識しますから,面倒なこともときどき あります。やはり,リムーバブルはバックアップが中心と考える方がよさそうです。 6.3 ソフトウェアのインストール等 6.4 ソフトウェアを使っていて 6.5 その他 −−−−−−−−−−−−−−−−−−以 上−−−−−−−−−−−−−−−−−−−