Windows NT Server構築への道

愛知教育大学 数学教室 飯島康之


概要


目的

インターネット系のサーバーを構築する上で,簡単な機能のWWWサーバーをWindows95ベースで構築したいという要求に対しては,数学教室のサーバーの構築でOKだった。しかし,95上でもっといろいろなことをしてみたいと思ったとき,95上ではまだまだ不便なことが多い。たとえば,メーリングリストを作ろうと思ったりしても,ちょっと難しい(不可能ではなく,そういうソフトもあるようだが)。そういうことをいろいろと考えたとき,やはりOSを変えてみることが必要になってくる。WSを買うだけの資金はないから,本体はPCとなる。そしてOSはNTか,あるいはPC-UNIX(BSD系あるいはLinux系)となるようだ。しょうがないから,時間をぼちぼち作りながらやってみるかというのが,この経緯である。回りの人は結構unixを勧めた。それも考えてみようかなと思っている。ただ,そっちをするには,466Dが不要になった時点で,実験マシンとしてみればいいだろう。まずはNTの方をやってみることにした。

機器選択と購入

こういう実験的な機器なので,教室予算の方でなく,科研費の方の予算を使うことにした。ということは,枠が厳しい。あまり贅沢なマシンは変えない。unixへの転用の可能性なども考慮すると,98よりもDOS/Vの方がいいだろう。多少ノウハウなんかが分かっているマシンということで,また富士通の機器となった。
数学教室のWWWサーバーのときはDESKPOWERを使ったが,あの時はLANボードの関係で面倒なことがあった。また,調べてみると,DESKPOWERはNTサーバーとしては使えないとある。どうも,直接的にはメモリがノンパリではだめということらしい。しかし,聞くところによると,DESKPOWERと企業向けのFMVとは違う部分もいろいろとあるようだ。また,FMVの方は,音源やディスプレィや搭載ソフトはないけれど,標準でLANボードがついてくる。NTサーバーに音源やソフトはいらない。ディスプレィはあった方がいいけれど,なんとかなる。ということで,FMVとなった。
最初は,DEの方が拡張性があるからそっちがいいかななどと思ったが,結局,ネットワークで使う,しかもサーバーとして使うのには,あまりそういうものも要らないのではないかという結論となった。CPUとして,5100/5133/5160がある。5160は結構高い。そんなに速くなくても十分だ。しかし,5100じゃ今後何年か使う上で貧相かもしれない。価格とのバランスから,5133になった。CDROM付きで,キーボードなしのタイプにした(キーボードは余っているから)。定価が○○で,納入価が約○○円だった。ただし,納入までにはちょっと時間がかかった。

Win95のセットアップなど

WindowsNTのインストールをすぐにしたいところだが,まずはWin95マシンとして使える状態にした。使えることの確認だけでなく,各種のバックアップも取らないといけない。そうしないとNTマシンとしても使えないし,また95マシンに転用したいときにも困る。
Win95を使えるようにセットアップした感想は,「使いやすいね」というものだった。普通,LANボードの相性なんかでトラブルことがどれだけあるのか知らないが,DESKPOWERやFMV-TOWNSで苦労したことを思い出すと,今でも忌まわしい。LANボードまでは標準で添付されているというのは,とても便利でいいことだと思う。また研究室で使うのであれば,必ずしもDESKPOWERのようなソフトのてんこ盛りは必要ないわけだし,音も不要な場合が多いわけだから,研究室用やコンピュータ室用のマシンとして,使いやすそうだなという印象を受けた。
フロッピィのバックアップをした。これが結構な枚数だ。その時間がもったいない人には,販売もしてくれるようだが,そこは貧乏人のかなしさである。...メールを書きながら,一方でバックアップ。並行して作業をしているけど,ちゃんとできているのかな。ちょっと心配。
一日目はここまでで作業終了。取り扱い説明書なんかを読んでから先に進むことにした。

WinNTのインストール