ハード & ソフトとのおつきあい

愛知教育大学 数学教室 飯島康之


目次


改装にあたって

長い間,このページは改装してこなかった。
いろいろな理由があるが,ひとつには,細々と書く時間もなかったことである。また,以前は,自分のパソコン観のようなものをまとめてみたい気持ちなどもあって,趣味のページのような雰囲気もあったのだが,そういう気持ちもかなり醒めてしまい,仕事の道具としてのコンピュータとのつきあいの方が増えてきたということもあるかもしれない。
では,なぜ,また多少復活しようとしているのか。それは,いろいろなトラブルが増えてきたからである。サーバーの管理に関して,「事件簿」のようなものをまとめたが,どうような意味での「事件」やその解消を記録しておいたり,「こういういいことがあった」ということをまとめてみたりすることが,そういうトラブルを解消する上で,必要ではないかと思うようになったからである。
そういうことをする上で,「長続きし,後で役立つ」ような方法は何かを考えてみた。そのひとつの答えが,「ポケットはひとつ」である。ひとつのところになんでもいれちゃえというわけだ。
また,再整理する必要が出てくるかもしれない。そのときはそのときで,整理することにしよう。ハードにしろ,ソフトにしろ,記録に残しておきたいことを,時間軸に合わせて記録する。そういうことを,してみようと思った次第である。


FMV-BIBLO LOOX T5/53W

(1) 画面が細かい
第一印象は,画面の細かさである。今までの機器と比べて液晶の画面が小さいのに,解像度はかなりある(1280*600)。これは,DVDなどを見るのには,とても効果的であるが, 仕事の道具として考えると,いささかオーバースペックというか,かえってよくないところもある。つまり,字が小さいのだ。通常,1280*600を表示する場合,21インチ程度のディスプレイではなかろうか。そして,それが適切なように,アイコンやフォントは作られている。実際の画面の大きさが小さいと,その全体的なバランスがくずれる。
そして,結果として,「目がとても疲れる」。
で,今はどうやって使っているか。実は,画面の解像度を下げている。画面に表示するドット数を減らしている(848*480)。液晶だから,ピッタリの解像度でないとピントがぼけたような画面になってしまうのだが,結果として,その方が使いやすい。(こういう妙な解像度が用意してあること自体,そういう使い方を想定しているのかもしれない。他のSVGAなんかでは,横長になり過ぎて使う気にさえならないから。)

(2) キーボードの問題はソフト的にクリア
私は,親指シフトキーボードを使う。ノートPCはすべて親指シフトであることを優先すると,特定の機種にしかならない。この機種は,JISである。最初心配したが,OAK V8 での「快速親指シフト機能」で,本来のキーボードほどではないにしろ,その80 % 程度の機能を堪能することができる。そういう意味では,あまり不満はない。
むしろ, 違和感を感じるのは, いくつかのキーアサインで, 特に,TAB や Fnキーなどを変えられないことであろうか。また, 当然のことではあるが, OAK が起動しているときでないと「快速親指シフト」にならないから, 同じキーボードでもその使い方がOAKのON/Offによって変化するのは, ちょっといただけない。(それでも,満足度は高いので,80%) キーボードの感覚は,まだあまり長く使っていないのでわからないが,クリック感がはっきりしているのは, 打鍵の実感はある。長時間使ったときに,疲れないのかどうかが気になる。

(3) 速度は遅い
LOOXはクルーソーマシンである。それが果たしてどういうものなのか, 楽しみにしていた。雑誌などでも書かれていることの繰り返しになるのかもしれないが, 実感したことをまとめておこう。
速度は決して速くない。それは,クロック数からの期待からくるものが多い。通常のPCと思わず,モバイルマシンとして割り切るなら,あまり問題になるものではない。Pentium 233程度の感覚はあるのではないだろうか。Pentium そのものでなく, エミュレートをしていることを考えると,やはり「たいしたものである」。
それ以上に実感するのは,発熱の少なさである。ほとんどというと語弊があるかもしれないが,今までの他のマシンと比較して,底が熱くならない。
バッテリがどの程度長持ちするのか,まだ実感はない。また,本格的に使うとしたら,大容量のバッテリを使うだろうから,それを使っての評価でないと意味がないだろう。しかし, 通常のバッテリにしても, その大きさは以前のものよりも確実に小さくなっているわけで, 省エネ効果はいろいろなところに出ていると思う。

(4) RGB出力ができない。
通常,このことを問題にする人はいないかもしれない。わざわざこのマシンをディスプレィにつなげる人はいないだろうから。しかし,私自身の目的の一つは, 提示用のマシンとしての機器であり,コンパクトでCD/DVDが使えるマシンというのが,このマシンの位置づけなので,そういう観点から考えると,RGB出力ができないというのは,けっこうきつい。とはいえ,特別なものをつけるくらいなら, 別のマシンの方がましだろうし。USB接続程度ができるなら...。

(5) Video出力は画面の一部
RGBの代わりにS-Video出力がある。それが,RGB出力の代替機能である。ある意味でいいコンセプトだ。ちょっとデモをしたいときに,RBG出力用のディスプレィを使うことは考えにくい。しかし,TVなら,いろいろなところにある。その「ちょっと見せる」ための道具として, RGBとS-Video のどっちがいいかといわれれば,やはりS-Videoを選択するだろう。 S-Video は,画面全体を間引くのではなく,画面をパンする。通常の画面設定のままだとかなり広い画面の中の一部だけを見ているような印象になる。つまり,S-Videoで使うことが多い場合には,やはり解像度を下げる方がいいだろう。

(6) Video出力はプライマリにしておかないと,動画が表示されない。
Video出力を使いながら気づいたことなのだが, Video出力で mpeg の動画が表示されず,真っ黒だった。Media Player に起因することなのだろうかと, 他に,Quick TIme Player と, DVD の Player を試してみたり, 解像度を変えて見たりしたがだめ。どういう理由かわからないが, ようするに,動画をTVに出力するためのプレーヤーとして使うことはできないのである。コンバーターとしての機能に,動画の処理を要求できないというようなことなのだろうか。
いろいろ調べていたら,Video出力をプライマリにしておかないとだめという記述があった。つまり,できないわけではなかったのだ。

(7) モバイル
H''にアクセスできるのが,この機種の非常に大きな特徴である。それをつかわずして,このマシンの評価をしても仕方がないと思う。しかし,それを使うには,最低でも,月々4000円程度はかかりそうだ。モバイルユースが日常的でない身としては, わざわざ契約することはないということになってしまう。まあ,そういう面に関しては,別に機会に。
なお, LANに関しては,LANカードで接続したら,通常のWindowsマシンと同様の感覚でつながった。FDは使えないが,まったく問題はない。

(8) 全体的なバランス
個人的には,スピーカなどはもう少し貧弱でもいいから,その分,画面を大きくしてほしかった。ただ,そうすると,縦横の比率などが,あまり標準的でなくなってしまうのかもしれない。富士通は,今回のマシンでは,横長のものがでているが,通常の比率の代わりに, 横長を採用し,それに合わせるとこうなったということなのだろう。
モバイルマシンとしての使い方をしていないから,まっとうな評価にはなっていないと思うが,それでも総合的にはよくできていると思う。


FMV-655 NU8C/L

(1) 後継開発マシン
このマシンの位置づけは,開発用である。
最大の要因は,これまでの開発マシンが,液晶パネル部分の破損に伴う修理が不可欠になったことにある。前のマシンも丸々2年は使用し,HDもすでに3個めであることを考えると,予算さえ許せば,もう交換の時期ということだったのかもしれない。

(2) スタンバイができない
最初ショックだったのは,気がついたらどうにもならない状態になっていることだった。具体的な症状としては,一定時間が経過すると,スタンバイ状態になる。何かを押せば,当然元に戻るはずかなと思っていたら,Win2000だからパスワードを要求するようになっていた。
「お,気がきいている」
と思いきや,
「入力できない」
その後,いろいろと試してみているのだが,どうもだめである。
ということで,このPCは,スタンバイにはできないままの設定にしている。

(3)